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翁(おきな)を大切に・・・

翁(おきな)=おじいちゃん・・・を大切に。
もちろん、そうなんやけど、
ここでは、おじいちゃんと違うもうひとつの『オキナ』のこと。

`オキナ/`okina

これ、ハワイ語の発音に含まれる子音のひとつ。
アルファベット表記では『`』を母音の前につける。
発音記号では『?』の下の点のない記号で表す。
残念ながら日本語にはこの表記法がないので、
ここではアルファベット表記法の『`』を借りとくな。

『切る』っていう意味の『`oki』っていう動詞に名詞化接尾辞の『na』がくっついた言葉や。
英語では『glottal stop』、
日本語では『声門閉鎖音』とか『声門破裂音』ってゆ~ねん。

どんな発音か、っちゅうと、
発音前に一度ノドの声門を閉じて呼気で圧力をかけた後に瞬間的に声門を開放して発する音。
つまり、ノドに軽くなんかが詰まったときのような音や。

日本語(外来語含む)発音での、
まって、とった、コップ、キック等の、詰まる音(小さい『つ』)にちょっと感じが似てるけど、
日本語のんは舌とか唇をつかって音を生成してる。
ところが、『`オキナ』はノドを使って生成してるねん。

ちなみに、
英語にはこの音は文法上は存在せん。
でも、会話の中には、わずかやけど使われてる。
「おやおや」とか「あれまぁ。。。」なんちゅうときに、欧米人が口にする、
「オッオー」
っちゅう言葉や。

さて、
前述したように、この『`オキナ』は子音のうちのひとつや。
そやし、言語の意味を表現する上で、決してないがしろにでけへん。
この子音のあるなしによって、言葉は全然意味が変わってしもたり、あるいは意味をなさなくなったりする。

たとえば、日本語で、
『はし/hasi』という言葉から子音のひとつをあえて抜いてみよか。
『h』を抜いてみると、『あし/asi』や。
さて、
ここで、ふたつの例文をあげるで。

私の箸(はし)が折れた。
私の足(あし)が折れた。

これ、決して同じ意味のことを伝えてへんやん。
ハワイ語を使う上で、『`オキナ』を無視する、っちゅうことはこういうことやねん。

ハワイアン・ソングの最後のバースでよう出てくる『ha`ina』って言葉。
『話す』っていう意味の『ha`i』に名詞化接尾辞『na』がくっついた言葉や。
これ、『ha』と『ina』の間に『`オキナ』が入ってるんで『ハ`イナ』やな。

この『`オキナ』を無視すると、違う言葉になるで。

『haina/ハイナ』・・・捧げ物、犠牲、いけにえ
『haina-/ハイナー』・・・虐待する、残酷な(ことをする)

ってゆ~ても、ハワイ語っぽく見せかけるために、
なんでもかんでも『`オキナ』をつけると、これまた大変(@_@;)

『mai/マイ』・・・自分の方へ向かってくる様子
『ma`i/マ`イ』・・・男女それぞれの股間にあるもの

『onaona/オナオナ』・・・やさしい香り
『`ona`ona/`オナ`オナ』・・・(酔っ払ったりして)ふらふらする/いやな臭い


「ハイナ~~~♪」
・・・ってカヘアは・・・残酷や(^_^;)

☆ハワイ語アルファベット表記について
このブログでは、機種依存フォントによる文字化け・文字消え等を避けるため、オキナは『`』で、カハコーは本来添付されるべき母音の後に『-』をつけて、それぞれ表現しております。

テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

コメント

さざえさん

さいごの、
あれはまさしく『'』ですかね?
あの言葉の意味は分かりませんが(笑)

んが・・・んん・・・

Ka-neさん
びみょ~ですぅ( ̄^ ̄)
YouTubeでその部分を聴いて検証してみました(笑)
たしかに、『ん』音の前に軽い声門閉鎖が認められます。
「`んが`ん`ん/(『が』は鼻濁音)」
・・・な感じです。
しかし、ハワイ語の`オキナは母音の前のみなので(^_^;)
MAHALO(^_^)/

たしかに

母音のまえ違いますね。

はい~(^_^)/

ハワイ語は日本語と同じ『開音節言語』なので、言語の基本体としては、子音の後には母音をくっつけて発音します。
んで、ハワイ語における『`オキナ』は子音のひとつとして扱われるので、その後には母音がくっつきます。
つまり、『`オキナ』は『母音の前』ということになります(^_^)/
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