現地の空気

以前、カントリー音楽の歌手してた。
ライブハウスや、コンサート、ラジオ番組なんかで歌ってた。
30数年前のある時、
本場のカントリー音楽に触れたくて、
大雑把なアメリカ地図だけ持ってアメリカ行きの飛行機に乗った。
ロスアンゼルスに着いて、すぐにお気に入りのギターを手に入れた。
それから、行き当たりばったりの音楽放浪一人旅が始まった。
1ヶ月半だけなんやけどな。
カリフォルニア、アリゾナ、テキサス、テネシー、ケンタッキー、ルイジアナ・・・
激安な宿を転々としながら。。。
バーみたいなお店に飛び込んでは、頼み込んで演奏させてもろたりしながら。。。
カントリーの歌の舞台になった場所を訪れ、現地の人達がしゃべる言葉をリアルに聞き、時には危険な目にも会い、でも、出会ったいろんな人に助けられながら。
んで、日本に帰ってきた。
日本に帰って最初のライブ。
終わってから、あたしの音楽の師匠さんが言わはった。
「お前、アメリカ行って、ヘタクソになったなぁ。」
師匠さんの言葉が続いた。
「それでええね。それでええんやで。」
さらに、こんな意味のことを言ってくれはった。
それだけ、いっぱいの思いを持って帰ってきたんや。
今はそれがあふれかえってるんや。
その思いを大事にして、その思いをしっかり表現できるように、
これからもがんばれや。
それから、年月は流れ、10数年前、
ハワイの音楽、スラッキー・ギターを始めた時、
壁にぶち当たった。
技術的には弾けてるはずやのに、
なんで、CDで聞くハワイのミュージシャンみたいな空気感が出せへんのやろ。。。
そうや、また現地に行ってみよ。
それまでにもハワイに行ったことはあったけど、
ハワイ音楽をはじめてからは初めてのハワイ。
この時は1週間ちょっとくらいやったな。
でも、なんの準備もせず、突然行ってしもたんで、
ツテも情報もなく、
なにをどうしてええのかわからんかった。
とりあえず、
毎晩、ビーチで波の音を聴きながら、ギターを弾き続けた。
帰ってきて、最初のライブ。
お客さんやスタッフさんがくれはった言葉。
「なんか、今までと音が違う。」
「気持ちいい♪ハワイにいるみたい。」
あれから、ギター持ってちょくちょくハワイに行くようになった。
毎回、必ずいろんな刺激をもろてくる。
さて、今日は、
今回のハワイ帰り最初のライブや。
ハワイの空気、いっぱいもろてきたし(⌒▽⌒)
今日のライブ詳細はこちら
http://slackintime.blog23.fc2.com/blog-entry-1529.html
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