なごり雪とニューオリンズ

今朝・・・
京都市内、雪がチラついてた。。。
春やのに( ̄▽ ̄)
なごり雪やな(^^)/
フォーク・ソングの名曲『なごり雪』っちゅう歌がある。
あたしが好きな歌のひとつや。
好きな歌なんやけど、失敗したイタい思い出もある、この歌には。
それは、あたしの音楽人生にとって、大きな出来事のひとつやった。
30数年前や。
ルイジアナ州のニューオリンズっちゅう町を歩いてたら、ご機嫌なジャズのライブやってるお店があってん。
(当時のニューオリンズ、ライブハウスはみんなドアを開けて外に音楽が聞こえるようにして営業してはった。)
ふらっと入店して、空いてる席に座った。
ちなみに、
その頃のあたしの出で立ちは、
カウボーイ・ハット、派手派手ウェスタン・シャツ、でかいバックル、インディゴ・ジーンズ、カウボーイ・ブーツ。
おまけに、その時はたまたまギターまで持ってたし(^_^;)
しかも東洋系。
ルイジアナでは目立った・・・たぶん。。。
ステージの上から、陽気なミュージシャンさんが声をかけはった。
「Hey! Cowboy! You sing good?」
若気の至りで、即答した(^_^;)アチャ
「Sure!」
すると、お店のマネージャーらしきオッチャンがあたしの席にやってきて、
この後のあたしの登場するタイミングとか、演奏時間とかをゆ~ていかはった。
んで、
いよいよあたしの登場時間。
なんやら大げさな紹介をされて、ステージに上がった。
「The Cowboy Singer from Japaaaaan ...etc...」
カントリー&ウェスタンの曲を何曲か弾き語りした。
めっちゃウケた!!!
ステージの正面にあるお店の入口に人だかりがしてくるのが見えた。
正直・・・びっくりした。
その時、客席からリクエストが来た。
「Japanese song, please!」
もう、完全に自信に満ちて、気をよくしてしもてたあたしは、
よっしゃ!とばかりに、『なごり雪』を歌いはじめたわけや。
今までノリノリやった客席が、この抒情的な曲にシーンとなった。
『お・・・みんな、聴き入ってるな(^^)』
そのうち、客席がざわざわし始めた。
『ん?・・・あり?(^_^;)』
前の方の席にいたヤンチャそうな若者達が、親指を立てたこぶしを下に向けて上下に振りはじめた。
つまり、ブーイングや。。。
『ひ、ひぇ~~~!やってもた。。。』
でも、途中で歌をやめるわけにはいかんので、
ブーイングが客席中にどんどん広がっていく針のむしろの中、
最後まで歌いきった。。。
完膚無きまでに打ちのめされた状態のあたしに、
ステージそでにいたジャズのミュージシャンさんが、もう一曲やれ、と合図をくれた。
このままステージから降ろすのはかわいそうやと思てくれたんかも。。。
その合図にちょっと勇気づけられて、
気を取り直して、もう一曲、今度はまた得意のカントリー&ウェスタンの曲を歌った。
忘れもしない『I'll Step Aside』っちゅう歌。
これはまた、めっちゃウケた(@_@)
前席のヤンチャ者達も、今度は立てた親指を上に向けて、前にグイと突き出してる。
客席に笑顔が戻った♪
同時にあたしにも♪
なんとシンプルでストレートな客席反応なんや。
歌い終わると、拍手の嵐とアンコール!
んで、ステージそでのジャズ・ミュージシャンさんがこっちにウィンクをしはった。
彼の粋な計らいに感謝m(_ _)m
決して、『なごり雪』が悪いわけやない。
メッチャええ曲や。
ただ・・・あたしが運用を間違えてしもたんやな。
ニューオリンズの人達に『なごり雪』という歌のよさを伝える実力がなかったんやな。
名曲『なごり雪』にも悪いことをした。。。
ええ勉強になった。
ホンマ!ええ勉強になった。
♪去年よりずっときれいになった♪
これは、『なごり雪』の歌詞の一節。
去年よりずっと・・・って、
いつまでも向上心は持ってたいもんやな。
それにしても・・・
はよ、あったかくなってくれぇぇぇ~い( ̄^ ̄)
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