ハワイ人って、太ってる???
ハワイの人の外見上のイメージといえば、
「太ってる」
と答える人が少なくないと思う。
しかし、本当にそうなんやろか?
もともと太った人種やったんやろか?
古代ハワイには史実の記録手段としての文字がなく写実的な絵画の描画法もなかったんで、それらを持ちえた西欧人達の記録と口述伝承に頼らざるを得ないんやけど。。。
ということで、昔のハワイ人に接触した18世紀後期~19世紀初期頃の西欧人の記録を見てみると・・・
絵画は西欧人によって細かいタッチで描かれたものがたくさん残されている。
(昔、探検隊の船には記録係として、必ず画家が乗っていたそうな。)
ん~~~・・・それほど太った人物は描かれてないようやで。
彼らが接した王族や兵士やフラ・ダンサーたち。
特にフラを踊ってる人物の描写については女性は現代のモデルさんみたいな体型、男性は筋肉ガッチリ。
・・・ただし、フラ・ダンサーの絵については、描写のええかげんなモノも含まれてるけどな。
フラをしっかり観察せずに、『野蛮人の風習』のイメージで適当に描かれたようなのもあるし。
しかし、どうも「ハワイ人には太った人が多い」って感じではなさそうやなぁ。もちろん、ふくよかな体型の人物描写が皆無なわけではないけどな。
文献では・・・
初めてハワイに到達した西欧人、ということになっている、かの有名なイギリスの探検家キャプテン・クックによると、
「この島の住民は背が高く筋肉質の体をしていた。」
・・・らしい。
カメハメハ大王が寵愛した妃のひとり、カアフマヌも・・・初期に接した西欧人の記録によると
「背が高く、すらりとした肢体はまばゆいばかりに魅力的」
・・・やったそうな。
太ってへんやん。。。(@_@;)
なんでなんやろ?
かねてから、そう思ってたところ、ある文献で「ハワイアン・パラドクス(Hawaiian Paradox)」なる言葉を目にした。
ハワイ人の食生活についての文献や。
古代ハワイ(西欧人と接触する前の時代のハワイを便宜上このように言う)で、ハワイ人が食べていたものは、タロ芋(カロ)がメインで、あと、魚、果物、海草、豚肉等で、味付けは塩味のみ。
ところが、西欧人がやってきてから急速に食生活が変わっていった。つまり西欧風の食生活がどんどん広がっていったんやな。
実際、あたしも別の文献で、西欧風の食卓を目当てに西欧船に乗り込んでくる王族や酋長の行動について読んだことがある。
今までの質素な食事に比べて、西欧の食事は大変魅力的やったんやろなぁ。。。
(幕末の日本でも、ハムやソーセージを目当てにして、わざと食事時に南蛮人の屋敷に「お役目でござる( ̄^ ̄)」とかゆ~てしょっちゅうやってくる役人さんがいたらしいがw)
でも、長年の食生活の違いによって、消化器官等の体質も違ってたんやな。
そして・・・ドカ~~~ンと急性メタボ。。。
んで、現代ハワイ。
とくに欧米系ハワイ住人よりも元々のハワイ系血統のハワイ人にメタボな人が多い。。。
しかも、それによって、非常に若くして亡くなる人もいる。
ハワイ系血統ハワイ人の平均寿命は実際に短いんやて。
あの偉大な歌手、イズラエル・カマカヴィヴォッオレさんかてそうやん。
深刻や。。。
そこで、ハワイ人の食生活に昔の「食」を取り戻そう、という運動が近年起こって、ハワイの古代食に着目した食事法が考え出されたんやて。
「ワイアナエ・ダイエット(Wai`anae Diet)」っていうんやて。
今のハワイの人の食欲にはストップをかけることはできないので、食べる量は減らさずに食べる物を変える、っていう方法。
そこで、古代ハワイ人のあの「エエ体」を作っていたタロ芋に再度活躍してもらおう、っちゅうわけや。炭水化物の摂取はタロ芋で、っちゅうわけや。
んで、実験的には、ええ結果が出たらしい。
さぁ!
こうなったら迷うことはない!
みんなで本来のハワイ食のタロ芋を食べよう(^O^)/
・・・が。。。
大きな問題が浮上してきた。
肝心のタロ芋が・・・ない。。。
いや、ないわけやないんやけど、結構高いんやて。
普及食とするには高価すぎるんやて。
んで、増産するにも、今のハワイに充分なタロ芋の畑がないんやて。
もともとハワイにあった質素な食生活に戻ろうと思っても、逆に高価なものになってしまうんや。。。
そして、問題のハワイ系血統の人達は貧困層に暮らす人が多い。
これが「ハワイアン・パラドクス」問題やて。
仮に、それを政策としたとしても、今の食生活になじんだハワイの人達のうち、どれだけの人が、そのタロ芋食への切り替えを望むやろか?
その文献では、「教育が必要」としてある。
これなぁ・・・ハワイだけの問題とちゃうやんなぁ。
あ~~~・・・耳が痛い。。。
あたしもメタボ自覚組。。。
ちなみに
前述のカアフマヌ妃の話やけど。
「背が高く、すらりとした肢体はまばゆいばかりに魅力的」
との記録もあるけど、とってもふくよかなカアフマヌ妃の記録も残っている。
カメハメハ大王の死後、宣教師と手を結んで、キリスト教をハワイに広めようとした彼女についての記述の中には、とても太った女性の描写がしてある。
「体重で椅子が壊れた」・・・など。
っちゅうことは、彼女自身、西欧人と接触して急速に体型が変わっていったんやろか?
「太ってる」
と答える人が少なくないと思う。
しかし、本当にそうなんやろか?
もともと太った人種やったんやろか?
古代ハワイには史実の記録手段としての文字がなく写実的な絵画の描画法もなかったんで、それらを持ちえた西欧人達の記録と口述伝承に頼らざるを得ないんやけど。。。
ということで、昔のハワイ人に接触した18世紀後期~19世紀初期頃の西欧人の記録を見てみると・・・
絵画は西欧人によって細かいタッチで描かれたものがたくさん残されている。
(昔、探検隊の船には記録係として、必ず画家が乗っていたそうな。)
ん~~~・・・それほど太った人物は描かれてないようやで。
彼らが接した王族や兵士やフラ・ダンサーたち。
特にフラを踊ってる人物の描写については女性は現代のモデルさんみたいな体型、男性は筋肉ガッチリ。
・・・ただし、フラ・ダンサーの絵については、描写のええかげんなモノも含まれてるけどな。
フラをしっかり観察せずに、『野蛮人の風習』のイメージで適当に描かれたようなのもあるし。
しかし、どうも「ハワイ人には太った人が多い」って感じではなさそうやなぁ。もちろん、ふくよかな体型の人物描写が皆無なわけではないけどな。
文献では・・・
初めてハワイに到達した西欧人、ということになっている、かの有名なイギリスの探検家キャプテン・クックによると、
「この島の住民は背が高く筋肉質の体をしていた。」
・・・らしい。
カメハメハ大王が寵愛した妃のひとり、カアフマヌも・・・初期に接した西欧人の記録によると
「背が高く、すらりとした肢体はまばゆいばかりに魅力的」
・・・やったそうな。
太ってへんやん。。。(@_@;)
なんでなんやろ?
かねてから、そう思ってたところ、ある文献で「ハワイアン・パラドクス(Hawaiian Paradox)」なる言葉を目にした。
ハワイ人の食生活についての文献や。
古代ハワイ(西欧人と接触する前の時代のハワイを便宜上このように言う)で、ハワイ人が食べていたものは、タロ芋(カロ)がメインで、あと、魚、果物、海草、豚肉等で、味付けは塩味のみ。
ところが、西欧人がやってきてから急速に食生活が変わっていった。つまり西欧風の食生活がどんどん広がっていったんやな。
実際、あたしも別の文献で、西欧風の食卓を目当てに西欧船に乗り込んでくる王族や酋長の行動について読んだことがある。
今までの質素な食事に比べて、西欧の食事は大変魅力的やったんやろなぁ。。。
(幕末の日本でも、ハムやソーセージを目当てにして、わざと食事時に南蛮人の屋敷に「お役目でござる( ̄^ ̄)」とかゆ~てしょっちゅうやってくる役人さんがいたらしいがw)
でも、長年の食生活の違いによって、消化器官等の体質も違ってたんやな。
そして・・・ドカ~~~ンと急性メタボ。。。
んで、現代ハワイ。
とくに欧米系ハワイ住人よりも元々のハワイ系血統のハワイ人にメタボな人が多い。。。
しかも、それによって、非常に若くして亡くなる人もいる。
ハワイ系血統ハワイ人の平均寿命は実際に短いんやて。
あの偉大な歌手、イズラエル・カマカヴィヴォッオレさんかてそうやん。
深刻や。。。
そこで、ハワイ人の食生活に昔の「食」を取り戻そう、という運動が近年起こって、ハワイの古代食に着目した食事法が考え出されたんやて。
「ワイアナエ・ダイエット(Wai`anae Diet)」っていうんやて。
今のハワイの人の食欲にはストップをかけることはできないので、食べる量は減らさずに食べる物を変える、っていう方法。
そこで、古代ハワイ人のあの「エエ体」を作っていたタロ芋に再度活躍してもらおう、っちゅうわけや。炭水化物の摂取はタロ芋で、っちゅうわけや。
んで、実験的には、ええ結果が出たらしい。
さぁ!
こうなったら迷うことはない!
みんなで本来のハワイ食のタロ芋を食べよう(^O^)/
・・・が。。。
大きな問題が浮上してきた。
肝心のタロ芋が・・・ない。。。
いや、ないわけやないんやけど、結構高いんやて。
普及食とするには高価すぎるんやて。
んで、増産するにも、今のハワイに充分なタロ芋の畑がないんやて。
もともとハワイにあった質素な食生活に戻ろうと思っても、逆に高価なものになってしまうんや。。。
そして、問題のハワイ系血統の人達は貧困層に暮らす人が多い。
これが「ハワイアン・パラドクス」問題やて。
仮に、それを政策としたとしても、今の食生活になじんだハワイの人達のうち、どれだけの人が、そのタロ芋食への切り替えを望むやろか?
その文献では、「教育が必要」としてある。
これなぁ・・・ハワイだけの問題とちゃうやんなぁ。
あ~~~・・・耳が痛い。。。
あたしもメタボ自覚組。。。
ちなみに
前述のカアフマヌ妃の話やけど。
「背が高く、すらりとした肢体はまばゆいばかりに魅力的」
との記録もあるけど、とってもふくよかなカアフマヌ妃の記録も残っている。
カメハメハ大王の死後、宣教師と手を結んで、キリスト教をハワイに広めようとした彼女についての記述の中には、とても太った女性の描写がしてある。
「体重で椅子が壊れた」・・・など。
っちゅうことは、彼女自身、西欧人と接触して急速に体型が変わっていったんやろか?
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