11月18日火曜日のこと

火曜日のことや。
病院にノリ坊と、お見舞いに行ってん。
なかなか、お見舞いに行くタイミングがなかって、でも、ずっとずっと気になってて。
この日、やっと。
病院のエレベーター・ホールでエレベーターを待ってた。
やがて、エレベーターが降りてきて、扉が開いた。
中から、うちらが今からお見舞いしよと思てる方の息子さんが出てきはった。
お互いに、
「あ!」
ってゆ~た。
「お見舞いに来てん。お父さん、具合どない?」
「それが・・・」
「ん?ようないのん?」
「先ほど、亡くなりました。。。」
「え・・・」
「ついさっきです。顔・・・見てやってください。」
<うそやん。。。>
息子さんに案内されて、病室へ。
彼は、とっても安らかな表情やった。
最後は、大好きなハワイアン音楽を聴きながら旅立っていったんやて。
「ま~さんに会いたいなぁ。」
って、ゆ~てはったそうや。
間に合わへんかった。。。
もうちょっと、ほんのもうちょっとだけ、頑張っててほしかった。
いや・・・でも、彼は充分頑張ったんやな。
うちらが、もうちょっと、ホンマにもうちょっと早く行ったらよかったんや。
ごめんな。。。
言葉を・・・交わしたかった。。。
あたしらが初めて彼に会った時、彼はハワイアン・カフェのマスターをしてはった。
『ハワイアン・アイズ・カフェ』っちゅうお店で、大きなショッピング・モールの中にあった。
んで、
そのお店で、レギュラーでライブをさせてもらうことになった。
当初、Slack-Key MARTYのソロ・ライブ。
そのうち、フラ・ダンサーのノリコが、ウクレレとハーモニー・ボーカルで一緒に演奏するようになった。
それから、あたしの『スラッキー・ギター・ワークショップ』も、そこで始まった。
いろんな人との出会いがあった。
名古屋のバンドさん、東京のバンドさんも、このお店に来てくれはった。
彼はいつもニコニコして、
「ハワイアンって、いいですねぇ(⌒▽⌒)」
って、ゆ~てはったな。
ある時、彼が言った。
「ライブだけでなく、なんかハワイアンのイベントしたいですね、フラとかバンドとか。」
「そうですね。なんかやりましょ。」
そして、『ハワイアン・アイズ・カフェ』のハワイアン・イベントが開催された。
・・・っちゅうても、
お店の前のテラス席をステージにした半日ほどの小さな小さなイベントやった。
出演者は、たった4組だけ。
・スラッキー・マーティ(私)
・カウラナ(初代メンバー)
・ケオララウラニ・オーラパ・オ・ラカ・ジャパン(現ハーラウ・カ・リコ・プア・オ・カラニアーケア日本校)
・ハウオリーズ・マサコ・アケタ・フラ・スタジオ
その後、このイベントは回を重ね、場所も、お店の前から、ショッピング・モールの広場、大阪南港ATCへと移り、大きな大きなイベントへ成長していった。
それは、彼のひたむきな努力と熱意と誠意、そして、そんな彼のもとに集まったスタッフさん達のパワーなんやな。
大きなイベントになってからは、あたしは出演者として関わらせてもらってただけで、大した貢献はしてへんけど(^_^;)
しかし、イベントを開催する、ということは大きなエネルギーがいる。
しかも、中心になって尽力してはった彼は、プロのイベンターではない。
途中、何回か彼から聞いた。
「もう、今回で最後にしますわ。」
でも、イベントが終わってしばらくすると彼は言う。
「『次回も楽しみです♪』っていう参加者さんの声を聞くとやめるわけにいきませんわ。」
ほんま、頑張ってはったな。
ほんまに。
もう、ゆっくり休んでや。
みんながハワイアンを演奏したり、フラを踊ってるのん、見ててや。
んで、たまにはこっそり降りてきて、みんなと一緒に楽しんでや。

ありがとうね。
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