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エレキ

セミアコ セミアコ セミアコ

おいらが小学生の時に、グループサウンズっちゅうのんが流行った。
中学に入る頃には、ちょっと下火になり始めてたやろか。
彼らはオーケストラ等の楽団をバックに歌う歌手とちごて、自分達でギターやドラムスを演奏しながら歌う・・・まぁ、早い話が『バンド』なわけや。
それまでにも、ハワイアンやウェスタン(カントリー)のバンドはあったわけやけど、グループサウンズはテレビ番組にもどんどん出演してスターになっていった。
ミリタリー・ルックや王子様ルックの派手なコスチュームで、髪を伸ばして、そして当時としては大音量でエレキギターを弾きたくる。
若者たちは熱狂し、そんな様子もマスコミで流れた。
『失神』っちゅう言葉も流行った。
観客やさらには演奏者までもが熱狂興奮して失神してしまう現象が起こったりしたん。
世の大人達は、そんな音楽の愛好者に対して『不良』のレッテルを張った。
ついでに、エレキギターっちゅう楽器さえも『不良』の象徴とした。
エレキギターとは呼ばずに『エレキ』と呼ばれた。

厳格なクリスチャン・ホームで育ったおいらは、もちろんグループサウンズに熱狂することは許されへんかった。
グループサウンズの出演するテレビ番組も見せてもらえへんかった。
でも、ワイルドワンズとブルーコメッツとヴィレッジシンガーズは例外やったけどな。
「演奏がやかましくない。」
からやそうな。
それ以外の多くのバンドは、
「キ●ガイ音楽。」
と一蹴された。
それでも、やっぱり憧れたな、グループサウンズに。
特に、ドラムスがカッコエエと思た。
友だち何人かと
「グループサウンズを組もう!」
なんちゅう話が盛り上がったこともあった。
でも、その頃の小学生に高価なエレキギターやドラムスを入手できるわけはなく。。。
ブームの終焉とともに、グループサウンズへの憧れも霧散した。

おいら、それから、中学生になって、クラシック・ギターを始め、そこからフォークソング、アメリカン・フォークへと興味を持って行く。
女子にモテたい一心で我流で始めたギターや。
でも、エレキギターには縁はなかった。
興味を持つこともなかった。
そやし、まわりがロックに傾倒していく中、ひたすらアコースティック・ギターを弾いた。
世の中は、空前のロック・ブームを迎える。
世間はみんな、ロック・バンドの話題で盛り上がってる。
それでも、ひたすら古いアメリカ民謡などを弾いてた。

そんなある時、ジャズに興味が湧いた。
ケニー・バレルさんっちゅうジャズ・ギタリストの演奏を聴いた時や。
カッコエエ!
んで、さっそくジャズ・ギターを勉強し始めた。
またしても我流やけどな。
ケニーさんが弾いてたのは、ホロウ・ボディでピックアップ付きのエレキギターやった。
楽器店に行ったんやけど、ホロウ・ボディのんはどれも高価で手が出んかった。

ふっと見ると、セミアコが中古で出てたん。
ホロウ・ボディよりもボディが薄いスタイルのんや。
でも、Fホールのアーチドトップ仕様は同じや。
2万円♪
買おた♪
今から35年ほど前のことや。

ところが、買おた当初はちょこちょこ弾いてたものの、やっぱりエレキは性に合わんかったんか、もうほったらかし。。。
ふたたびアコースティックに。

それを、今日、久しぶりに引っ張りだしてきてん。
もしかしたら30年ぶりくらいかもしれん。
なんか・・・久しぶりに会うと・・・えらい色っぽくみえるやん、このギター。
パーツとか交換整備して、また弾こかな、このエレキ♪
もちろん、スラック・キー・スタイルで(^^)/

テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

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