お子様ランチの話

子供の頃に母親に連れられてデパートに行くのんが楽しみやった。
当時、今ほどにレジャーのバリエーションがなかった時代や。
でも、別に母親の買物に興味があるわけやなかった。
っちゅうか、
母親もとっても質素な人で、別に自分の洋服や化粧品を買うのが目的ではない。
父親の会社で使う贈答品なんかを買いに行くわけや。
そやし、なおさら子供にとってはおもんない。。。
でも、おいら子供ながらも、荷物持ちくらいにはなったわけで^_^;
おいらの目当てはデパートの食堂や。
そういうハイカラなところで食事をすると、なんかリッチな気分になったもんや。
いろんな洋食メニューがあった。
・・・まぁ、今に比べると大したことはないねんけど。
ハンバーグ、オムライス、スパゲッティ、ライスカレー、それに憧れのビフテキも!
色とりどりの洋食に心が弾む。
でも、注文するのんは、
「お子様ランチ(^o^)/」
赤いソーセージとオムレツとスパゲッティ、それにケチャップ・ライスが一皿に盛ったぁる。
添え物のフルーツも一緒に盛ってあったな。
しかし、当時ハンバーグが付いてた記憶はない。
んで、お子様ランチといえば・・・旗や!
丸く型押しで盛り付けられたケチャップ・ライスの頂上に紙でできた旗が立ててある。
それは日の丸であったり、外国の国旗であったりした。
これは必須!
おいらにとっては、この旗がないと、お子様ランチとは認められへんかった。
誇らしげに旗を立てた洋食がテーブルにやって来ると、思いっきりテンションが上がったもんや。
よそのテーブルにお子様ランチが運ばれて来た時に、その席の子供が嬉しさのあまりメッチャはしゃいで、せっかくのお子様ランチをひっくり返してしもて、大声で泣いてるのんを目撃したこともある。
全然知らん子やったけど、あまりにも気の毒で、切ない気持ちになって、
「僕のん分けてきたげるわ。」
って言ったら、母親にやんわりとたしなめられた。
その時は、
「なんであかんのん?」
って思ったけどな^_^;
それほどまでに当時の子供達を魅了したお子様ランチって、いつ頃からあるのん?
気になるわな。
調べた。
1930年、三越が発祥やて。
ちょうど世界的不景気やった時代やな。
結構古くからある歴史的なメニューなんやな。
そして、そのお子様ランチは現代でもいろんな飲食店で供されてる。
ネーミングが変わったり、もちろん内容もいろいろなんが出てきた。
昔はトレードマークやった旗が立ってへんのんもある(°_°)
それから、
最近のんはオモチャが付いてる。
子供達は食事よりも、そのオモチャに目を輝かせてる。
お子様ランチが運ばれてくると、食事には目もくれずオモチャのパッケージを開けて、その場で遊び出す子供達もいる。
親御さん達はそれを咎めるでもなく、悠々と自分達の食事をしてはる。
「なるほど。現代のお子様ランチのオモチャの効用はここにありか。。。」
おいらの年代は、食卓についてオモチャで遊ぶなんて言語道断。
時代の流れかなぁ。
ちなみに、
お子様ランチにオモチャを付けるようになったんて、いつ頃からなん?
気になるわな。
松坂屋がウルトラマンのグッズを付けたんが最初らしい。
ウルトラマンがお茶の間のテレビに登場するのんは1966年。
あれ?
オモチャ付お子様ランチって、けっこう古いねんなぁ。
おいらが小学生の中頃やん。
おいらの記憶にはない。
その頃は、もうお子様ランチを卒業してたかもな。
どこの食堂に連れて行ってもろても、
「ライスカレー(^o^)/」
な子供に成長してたんやな、おいら。
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