ちょっとだけヒーローになった話

こないだの関東方面ツアーの時や。
真夜中、ライブが終わってホテルの駐車場に車を入れようとしたら、たくさんの若者たちがゾロゾロと徘徊してるやん!
それも、ワイワイと騒いでるのではない。
スマホの画面光で自分の顏を照らしながら、ただモクモクと歩き回ってるねん。
男性、女性、中には小学生と思しき子供もいてる。
「な、な、なんやこれ(@_@;)」
すぐに、その理由が分かった。
今月の22日、『ポケもんGO』なるモバイル・ゲームの日本での配信が始まったんやな。
海外の知り合いが既にやってて、そのゲームの存在は知ってたけど。。。
しかしながら、ちょっとびっくりした。
おいらは、この『ポケもんGO』にかかわらず、こういうゲームはしてへん。
そやし、あんまり興味はないねんけど、たぶんこれから大きな社会現象になっていくんやろな。
良くも悪くも。
ちなみに、この手の電子ゲームが世に広がり始めたんは、おいらが大学生の頃やったと思う。
いわゆるテレビ・ゲームやな。
初期のテレビ・ゲームは、今から比べるとびっくりするほどシンプルやった。
ボールに模した四角いドットを、ラケットの意味のカーソルで打つだけのテニス型ゲームやったな。
それから、それが発展して『ブロックくずし』、間もなくしてあの大ヒット・ゲーム『スペース・インベーダー』が登場するわけや。
大学の近所の喫茶店に『スペース・インベーダー』が設置され、大繁盛してたな。
おいらもちょこちょこ行ってたわ。
中には、授業に出席せんと『スペース・インベーダー』に興じて達人になったやつもおった。
まだ家庭用ゲームなんてなくて、それらのゲームをしようと思えば、ゲーム設置店に行かんなんかった。
でもおいらは、それほどゲームに通うこともなく、そんなに上手にはならへんかったわ。
ちなみに、その喫茶店は、後に賭博系のゲームも置くようになって、ついには警察がやってきて検挙されてしまわはった。
その後、ちょっとブームのピークが過ぎた頃・・・おいらアメリカにいた。
その当時、アメリカではこのゲームはまだ流行ってへんかったけど、ニューオリンズで長距離バスに乗ろうとバス・センターに行ったら、待合に『スペース・インベーダー』が何台か置いてあった。
そこに現地の子供たちが集まって、わいわいと遊んでた。
それを見てる内に、1台が空いたのでコインを入れて久しぶりにちょっとやってみた。
すると、瞬く間においらのまわりに子供たちが集まってきて、
「すごい!すごい!」
と騒ぎはじめた。
日本では大したことなかったおいらでも、このゲームがやってきて間もない頃のニューオリンズでは、彼らには驚異的な達人に見えたみたいや。
なぜなら、彼らは最初の画面をクリアすることがでけんかってん。
それ以上のロール画面があることさえ知らんかったみたいや。
どんどん画面をクリアしていって、出てきた大型のUFOも撃墜して・・・そんなん見たことなかったんやな。
子供たちみんな、大興奮や。
100点の大型UFOが出てきて、
「ヒャクテン、ヒャクテン・・・」
の電子音が流れると、みんなで声をそろえて、
「キャクデン、キャクデン・・・(電子音が彼らにはそう聞こえたみたいや)」
と声援を送ってくれる。
ちょっとだけ、おいらはニューオリンズの子供達のヒーローになってもたわけや(笑)
日本では大したことなかったのにな(≧▽≦)
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