ま~さんの地元話/地獄に落ちかけた紫式部さん

平安時代の小説といえば、世界最古の長編小説とも言われてる『源氏物語』やんな。
まぁ、この世界最古説には異論もあるみたいやけど。
この『源氏物語』、詳しいことは割愛するとして、要するに宮廷内での恋愛事情を描いたフィクション物語なわけで、
「現代でいう官能小説のようなもの。」
っちゅう人もいてはる。
作者は紫式部さんっちゅう方。
宮中に仕えてはった女房(女官)さんやて。
お墓が京都市内にある。
堀川通の北大路下がったとこや。

んで、紫式部さんのお墓の隣には小野篁(おののたかむら)さんのお墓もある。
ふたりのお墓がセットになってるねん。
よう見ると、二人のお墓の土塁はつながってる。


小野篁さんは平安時代の高官や。
この二人、どういう関係やったんや?
でも、紫式部さんが生まれたんは、小野篁さんが亡くなってから100年以上たってからや。
恋人同士やったとかいうことではない。
この世で会うことはないわけや。
実は、この世ではなくて、あの世での関係があったそうな。
紫式部さんは、死んだ後、地獄の閻魔(エンマ)大王さんの裁判で地獄送りの判決を受けてしもたんやて。
その判決理由は、
「ウソの色恋話を書いて人々の心を惑わせた。」
っちゅうことやて。
『源氏物語』があまりによう出来てたんで、その物語の世界に心を奪われる人がたくさんいてはったんやろな。
実際に彼女の死後、そんな風説が巷に流れたそうな。
そこで、登場するのんが、ずっと前に死んだはずの小野篁さん!
実は、彼は生前からこの世とあの世を往来する能力を持ってはったんやて。
んで、この世での役人職に従事する傍ら、あの世では閻魔さんの裁判の補佐役をしてはったんやて。
すごい人や。。。
平安時代の終わりごろに書かれた歴史書『今鏡』によると、紫式部さんは、本来なら判決により地獄送りになるところ、この小野篁さんが閻魔さんにうまいこと取りなしてくれて、無罪になったらしい。
これが、お二人の関係。
それで、ふたつのお墓が並んでるのんか・・・と、思いきや。
どうも、後で小野篁さんのお墓が移設されてきたようや。
14世紀頃の文献には、紫式部の墓所は、
「小野篁墓の西なり。」
という記述がある。
現在の位置関係は、確かに西隣ではあるけれど。。。
さてさて、ホンマのとこはいかに?
しかし・・・フィクションの恋愛小説書いて地獄送りって・・・怖いなぁ。。。(^_^;)
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