マーチ二ストのプライド

とある雑居ビルのエレベーターで。
おいらが乗り込んで、扉が閉まる寸前に、外に人が駆け寄って来る気配がした。
開ボタンを押して待つと、ひとりの青年が駆け込んで来た。
「すみません。ありがとうございます。」
「いえいえ、何階ですか?」
と挨拶を交わした青年は、ギター・ケースを持ってた。
「マーチンですね?」
と声をかけた。
彼の持ってたギター・ケースは、マーチン純正の樹脂ケースで、大きなロゴで『MARTIN』と書いてあるので、一目瞭然や。
その青年はニコリと笑って言った。
「はい♪ディーのイチハチです(^^)/」
「お!イチハチ!いいですねぇ♪」
と言うおいらのレスポンスに、ギター好きのスメルを感じたのか、彼が満面の笑みで、しかもちょっと得意げに応えた。
「1979年製のんです(^^)/」
「おぉ!それは逸品ですなぁ(o^^o)」
ちなみに、
『ディーのイチハチ』っちゅうのんは、マーチン・ギターの『D-18』っちゅうモデル名称の日本での呼び名で、また、1970年代に製作されたものは他の年代のに比べて個性的な音色と言われてる。
チーン♪
エレベーターが目的階に着いた。
彼も同じ階で降りた。
ちょっとだけ立ち話。
彼は、おいらに言った。
「ギター、してはるんですか?」
「はい♪私もマーチンですねん。」
「わぁ♪なに持ってはるんですか?」
「エッチディーのニィハチのブイエス(^^)/」
おそらくギター好きでない人には解析不可の呪文のようなおいらのレスに、彼は見事に応えた。
「へぇ!12フレットのビンテージ・シリーズですよね!」
「そう。ヘリンボーン・モデル。」
「すごい!レアもん!」
おいらも、彼と同じく得意げな顔になってたに違いない。
マーチ二ストのプライドは、ちょっと得意げな表情に現れる( ̄▽ ̄)
そういえば、こないだハワイでローカルの仲間と楽器を持ち寄って遊んだ時に、ひとりの年配ローカルさんが新しく買ったマーチンのギターを持って来た。
同じくマーチンを持ってるおいらとマーチン話が弾んだ。
「ワシも遂にマーチンのオーナーになったぞ(^^)/」
「ようこそ、マーチ二スト仲間へ(o^^o)」
「マーチ二スト・・・ははは、その呼び方、気に入った。マーチ二スト・・・いいね♪」
☆コオルアのライブ等情報はこちら
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クローズ・イベント、プライベート・イベント等への出演情報は掲載しておりません。
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