12フレットの話

おいら愛用のメイン・ギターは、
マーティン社製のHD-28VSっちゅう機種や。
稀少なモデルやて。
ネック・ジョイントが12フレット(現代の主流は14フレット)で、スロッテド・ヘッド。
つまり、クラシック・ギターみたいな仕様になってる。
もちろん、基本構造やサイズはクラシック・ギターとは全然違うんやけどな。
『短所』がある。
この12フレット・ジョイントっちゅうのんがクセモノで、ハイ・ポジションがすこぶる弾きにくい。
さらに、スロッテド・ヘッドは、弦の交換に手間がかかる。
でも、やっぱり、音が好きや。
おいらのHD-28VSは、普通の14フレット・ジョイントのD-28系モデルよりも、2フレット分ボディが大きいわけや。
(14フレット・ジョイントと比べると、ネックが2フレット分ボディ側にめり込んでいるのではなく、ボディの方がネック側にふくらんでる。)
その分、ふくよかな音質になる。
それと、その形も好きや。
均整のとれた全体のバランス感がええなぁ。
スロッテド・ヘッドの形も、おいら好みやし、チューニングをする時の左手首にかかる負担が少ない(わずかな差やけど)。
もちろん、音も形も、好みは人それぞれやし、一般論として『ええ』と言ってるわけとちゃう。
あくまでも、おいら個人の好みやし。

先日、楽器店パトロールをしてると、12フレット・ジョイントのギターを数台見かけた。
いずれも、おいらの28モデルよりも小型のタイプやった。

さっそく店員さんに声をかけて試奏させてもろた。
いずれの機種も、それぞれ個性的な中にも音のふくらみ(丸み)を感じる。
12フレットたる所以か?

その内の1台、気になった。
12フレット・ジョイントながら、カッタウェイでソリッド・ヘッド。
これ、機能的には、上記の『短所』がカバーされてるやん!
音色は、他の12フレット・ジョイント機種と同じく音のふくらみ感はある。
音量やふくよか感は、ボディ容積のせいか、おいらのHD-28VSほど出ぇへんけど。
なかなか、ステキな貴婦人や。
以前に、
「一般的な弦楽器の基本形としては12フレット・ジョイントが一番音のバランスがいいのだ。」
っちゅう話を聞いたことがある。
それが事実かどうかは、おいら自身、きっちりと検証したわけやないけど。
ちなみに、
マーティン社製のギターの形状名称の最後に付いてる『S』っちゅのんは『スタンダード』なんやて。
現代では、製造数も少なく希少機種となってるのんが、実は『スタンダード』形状なんや。
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