カニカピラ

ハワイの音楽習慣のひとつに『カニカピラ(kani ka pila)』っちゅうのんがある。
人々が楽器を持って集まって演奏を楽しむスタイルや。
『カニ(kani)』は、『音』の意味。
『カピラ(ka pila)』は、ウクレレやギター等の弦楽器の意味。(元々はヴァイオリンのこと。)
つまり、手軽な楽器で音を出す・・・っちゅうこっちゃな。
その『カニカピラ』の場では、とくに決められたルールや手順はない。
曲目がどうとか、順番がどうとか、編曲がどうとか・・・予め決めることはなんもない。
集まってみんなで演奏して楽しむだけや。
上手いとか下手くそとかも関係ない。
自分が弾けない曲であれば、弾かなくてもいいし、見よう見まねで一緒に弾くのんもええ。
『カニカピラ』に参加するために、練習していく・・・なんてありえへん(笑)
もし、そこにフラ・ダンサーさんがいれば踊ることもある。
ローカル・ミュージシャンの友達に、
「明日のお昼に、ミュージックやるから、おいでよ。」
って、誘われた。
彼のライブかと思って手ぶらで遊びに行った。
彼に教えてもろた場所に行くと、その部屋の真ん中にテーブルが置いてあって、食べ物がいっぱい。
ライブをする雰囲気やないし。。。
「あれ?マーティもノリコも、楽器は?」
あ・・・しもた。。。
彼の言ったミュージックって、ライブ・ショウではなくて『カニカピラ』やったんや。
「まぁ、とりあえず食べようぜ。」
みんな、自己紹介しながら、ご飯の時間や。
「お!京都?俺は学生時代に行ったことがあるよ。バックパックで日本縦断旅行をしたんだ。」
「このギターいいだろ。息子が買ってくれたんだ。」
・・・な、話で盛り上がる。
「デザートよ~~~♪」
おばちゃんが巨大なケーキを持ってきたり。
そのうち、だれとなく楽器をケースから出してチューニングを始める。
みんなもゴソゴソと自分の楽器を取り出して弾き始める。
それが合奏、合唱になっていく。
手ぶらで来てしもたウチらにも、
「この曲は弾けないから。」
「ちょっと便所行ってくらぁ。」
とか言って、楽器を貸してくれはる。
通りがかったローカルのおじさんが、ふらっと入って来て、コーラスに加わる。
メッチャ上手かったりする(@_@)
演奏楽曲は、ハワイアンだけにとどまらず、ジャズやカントリーにも及ぶ。
用事のある人は、
「あ・・・もう行かなきゃ。」
って言って去って行く。
このゆる~い空気感に身も心もテレテレのリラックス♪

この日の夜も、また別の場所での『カニカピラ』に参加した。
ホテルのロビーでの『カニカピラ』で、こちらは今では観光客にもよう知られるようになった。
この『カニカピラ』は、おいらが初めて参加した『カニカピラ』や。
昔、このホテルに泊まった時に、ギター持って歩いてたら、
「お!ギターじゃん!おいでよ。一緒にやろうよ。」
って、誘われて仲間に入ったん。
その当時は、もっと少人数やったと思う。

こちらも、ワイキキで有名な『カニカピラ』。
週2回、夜にワイキキ交番の裏で集まる。
もう20年続いてるそうな。
今はワイキキ名物のひとつになってる。
ハワイでは、子供たちは『カニカピラ』を体験しながら音楽を身につけていくんやな。
著名なハワイのミュージシャンから、そんな話を聞いたことがある。
☆コオルアのライブ等情報はこちら
http://slackintime.blog23.fc2.com/blog-category-4.html
クローズ・イベント、プライベート・イベント等への出演情報は掲載しておりません。
☆Slack-Key MARTY & KOʻOLUA's Videos (YouTube)
https://www.youtube.com/slackintime
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