白い神たち


1300年代から1500年代にかけて、今のメキシコあたりを中心の栄えた『アステカ文明』っちゅうのがあってん。
(その前には『マヤ文明』っちゅうのが栄えてた。)
その国家は明確な階級制度で運営され、道路も整備され治安も非常によかった、とされる。
おのず経済も発達し、盛華を極めた文明やったそうな。
ところが、1521年、その文明はスペイン人により終焉を迎えさせられる。
2年前の1519年、エルナン・コルテスさんっちゅうスペイン人がアステカの地にやってきて、そしていとも簡単に進軍しアステカの王さんを捕らえることに成功してん。
んで、いろいろあって(省略)1521年に『アステカ文明』はなくなる。。。
なんでそんな簡単に?
実は、アステカの神話が原因やったんや。
彼らの信仰する神々の中にケツァルコアトルっちゅう神がいてん。
彼は白い肌をしている、って伝えられててん。
しかも、コルテスさんがやってきた1519年っちゅう年は、ちょうどアステカ暦では「ケツァルコアトルがやってくる」っちゅう年やってん。
アステカの人々は、白人のコルテスさん一行を神ケツァルコアトルの軍勢やと思ったんやな。
なんか・・・これとよう似た話あるやん。
そう。
ハワイの話や。
アステカの滅亡から257年後、今度はスペイン人でなくイギリス人や。
イギリス人のジェイムズ・クックさんが白人として初めてハワイにやってきた時のこと。
おりしもハワイではマカヒキ祭の最中。
そのマカヒキ祭の時期に海からやってくる、って信じられてた白い神ロノに間違えられたクックさん一行は神として大歓迎され、楽々ハワイ人の土地に上陸する。
それを端緒に、ハワイにハッオレ(白人)達がやってくるようになる。
んで、いろいろあって(省略)ハワイ人の国家はなくなり、多くの文化が失われる。
キイ・ポイントは、
『白い神』と『やってきたタイミング』やな。
もしかしたら、
他の地域にももっと『白い神がやってきた伝説』あるかもな(^_^)
ちなみに、
ハワイのロノ神が白い、とされるのは、彼が実はその昔(クックさんよりも前に)ハワイに漂着したスペイン人やったから・・・っちゅう説がある。
クックさんがハワイに上陸した際、鉄器を鋳造する能力のないはずのハワイ人が錆びたナイフのようなものを手にしていたのが目撃されており、1500年代からの中南米でのスペイン勢力と考え合わせて、その鉄器はたまたまハワイに漂着したスペイン人がもたらしたものではないか・・・っちゅう説や。
なかなかおもしろい説や。
それから、余談やけど。。。
和製ハワイアン曲として有名な『南国の夜』っちゅう曲。
もともとはハワイとは関係のない『ベラクルスの夜』っちゅうラテンの曲に南国ムードな歌詞をくっつけたもんや。
ん~で、ちなみに
コルテスさんがアステカ進軍の拠点にした場所が今のメキシコの『ベラクルス』の町にあたるとこなんやて。
偶然やけど(^_^)
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