ドミソの話

『トライアド(triad)』・・・
ウチら、ハワイ音楽ミュージシャンの中ではあんまり聞かれへん音楽用語や。
とくに、スラックキー・ギタリストの間では(笑)
でも、ジャズやブルーズの世界では当たり前みたいな言葉やねん。
一体なんやねん、っちゅうたら・・・
これ、和音の基礎ともいえるもんやねん。
要するに、三和音のことで、主音(根音/ルート)の上に3度と5度を重ねたもんや。
ちなみに、
『度(音と音の間隔)』の数え方は、最初の音も勘定に入れて数える。
そやし、たとえば、『ド』と『レ』の間は2度、『ミ』と『シ』の間は5度・・・となる。
んで、三和音、分かりやすくゆ~たら、
コード(和音)の『C』は、主音の『ド(C)』に、3度上の『ミ(E)』と5度上の『ソ(G)』がくっついた構成音、つまり、『ド・ミ・ソ』でできてる。
このコードが『C』と呼ばれる所以や。
コードの『G』は、主音の『ソ(G)』に、3度上の『シ(B)』と5度上の『レ(D)』がくっついた『ソ・シ・レ』や。
コードの『Am』は、主音の『ラ(A)』に、3度上の『ド』と5度上の『ミ』がくっついた『ラ・ド・ミ』や。
なぁ~んや・・・簡単やん。
ここまでやったらな。。。
さて、
音階には半音と全音がある。
ピアノの鍵盤でゆ~たら、白鍵も黒鍵も一緒にして、隣同士は半音で、ひとつ飛ばした隣は全音。
ギターでゆ~たら、1フレット分が半音で、2フレット分が全音、っちゅうわけや。
このあたりは、まだ簡単やな。
ところが、音程を表す用語の『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド』は、それぞれ等間隔ではないねん。
『ミ』と『ファ』の間と『シ』と『ド』の間が半音で、あとは全音やねん。
実際に書いてみると視覚的にわかるわな。
『ド●レ●ミファ●ソ●ラ●シド』
てなイメージな。
そやし、たとえば3度ゆ~ても、コードの『C』の『ド』と『ミ』の間は全音がふたつ分(半音4つ分)。
『Am』の3度の『ラ』と『ド』の間は全音ひとつ分と半音ひとつ分(半音3つ分)。
そこで、『C』の『ド』と『ミ』みたいなんを『長3度』、『Am』の『ラ』と『ド』みたいなんを『短3度』っちゅうねん。
ちなみに、『コードC:ド・ミ・ソ』の『ソ』は、正しくは『ド』から数えて『完全5度』っていう。
間に全音三つと半音がひとつ入る(半音7つ分)。
なので、『コードG:ソ・シ・レ』の『レ』も、『コードAm:ラ・ド・ミ』の『ミ』も完全5度』なわけや。
んで、
『コードC』とか『コードG』みたいに、『主音+長3度+完全5度』の三和音を『メジャー・トライアド(長三和音)、『コードAm』みたいに、『主音+短3度+完全5度』を『マイナー・トライアド(短三和音)』って呼ぶ。
さてさて、
これで終わりやおまへんのん。
『三和音/トライアド』には、実はあと2種類あるのん。
『オーギュメント・トライアド(増三和音)』と『ディミニッシュ・トライアド(減三和音)』や。
今までの、『メジャー・トライアド』と『マイナー・トライアド』は、なんとか理論上で理解しやすい。
でも、あとのふたつは、実際にギターとかピアノで、音を出してみた方が分かりやすいかも。
いわゆる、ちょっと不安定な、あるいはビックリしたような、時としてアレレ?・・・な感じの和音や。
えっと、細かく解説するのんが面倒くさくなってきたんで、ストレートに書くわな。
『オーギュメント・トライアド』とは、『主音+長3度+増5度』の和音。
『長3度』はすでに上で述べた。
『増5度』とは、前述のメジャーやマイナーのトライアドに出てきた『完全5度』を半音上げた音のことや。
なので、たとえば『ド』を主音にした『オーギュメント・トライアド』は、『ド・ミ・#ソ』やな。
一方、『ディミニッシュ・トライアド』とは、『主音+長3度+減5度』の和音のことで、『減5度』は、『完全5度』を半音下げた音のこと。
なので、『ド』を主音にした『ディミニッシュ・トライアド』は、『ド・ミ・♭ソ(=#ファ)』なわけやな。
あとのふたつの『トライアド』、実際に同時に鳴らすと、
「あ~・・・なるほど、このイメージな。」
って分かると思う。
いわゆる『オカズ・コード』として使われるアレや。
でも、これ、和音としてだけでなく、音階の並べ方として使ってみてもおもしろい。
転回(並べ方を変えること)するのんもありや。
ジャズのアドリブでよう使われるちょっと洒落たフレーズがでけたりするで。
もちろん、
こんな用語、知らんかっても音楽は楽しめるねんけどな♪
知ってたら、ちょっと面白いかな(^_-)-☆
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