ウクレレの音が合わない時は・・・


こないだのノリ坊のウクレレのレッスンにて。
生徒さんが弾いてるウクレレの音が狂ってた。
そこで、チューニングを直す。
でも、やっぱりピッチ(音程)がおかしい。
チューナーではちゃんと合ってるし、ノリ坊がそのウクレレを弾いてみても問題ない。
生徒さんが弾くとピッチが狂う。
「なんでですかぁ~?(^_^;)」
そして、ノリ坊が生徒さんに教えてる。
「弦を強く押さえ過ぎやねん。もうちょっと力抜いて押さえてみ。」
原因は、生徒さんが一所懸命弾こうとするあまり、弦をギュっと強く押さえてしもてることや。
それによって、弦のテンションが上がって、押さえた弦のピッチが上昇してしまうねん。
「同じフレット押さえてるのに、押さえる力によって、なんで音(ピッチ)が変わるんですか?」
って質問があった。
同じ素材・製法で作られた弦において、弦のピッチは、弦の『張力』と『長さ』と「太さ(単位質量)』で決まる。
まず、張力と長さの問題。
弦をそっと押さえた時(a)とギュっと押さえた時(b)では、弦の沈み込みに差がでる。
つまり、(b)の方が、同じナット~サドル間の距離で、(a)よりも弦の長さが伸びてしまい、その分、より強く引っ張られることになって、張力が増し、ピッチが上がるわけや。
ロックやブルーズのギタリストさんがキュイ~ンってやるチョーキングの軽い現象が起こるわけや。

それから、
その生徒さんのウクレレは、小さなソプラノ・サイズ。
コンサート・サイズやテナー・サイズに比べて、弦は短く、また柔らかい弦が張ってあった。
その分、押弦の力加減の影響を受けやすい、と言える。
さらに
ピッチの狂いが顕著なんは、第3弦やった。
一番太い弦や。(High G仕様)
弦は、同じ素材・製法として、太くなるほど(単位質量が増えるほど)、弦の振動距離(有効弦長)が短くなる。
(ナット~サドル間、あるいは押さえたフレット~サドル間よりも、振動の始まる基点が内側に変位する現象。)
てなわけや。
決して、ウクレレ本体に欠陥的問題があるわけではない。
もちろん、生徒さんが根本的な間違いをしてるわけでもない。
(このことは、ウクレレだけでなく、ギター等、フレット弦楽器全般に適応する。)
ほな、どうしたらええのん?
対策
☆リラックスして弾いてみよう(●^o^●)
・・・っちゅうても、初心者さん、なかなかそうはしたくてもでけんかもしれん。
そやけど、
もしかしたら、みんなのいるレッスン場ではなくて、家でひとりでポロポロ弾いてる時は、問題なく弾けてるんちゃうかな?
レッスンに来ると、課題曲の技術だけでなく、いろんなヒントを教わることができる。
でも、上達のキィは、レッスンの日ではなくて、家でどれだけ弾いてるか・・・やね(^_-)-☆
注:楽器は個体によって個性は違います。変形してしまっていたり、製造時の問題等で元々ピッチが合わないものもあります。
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