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Ua Nani `O Nu`uanu

久しぶりに歌詞を翻訳文にしてみた。
ハワイ語で歌う時はハワイ語の頭になって意味が分かって歌ってても、いざ日本語の文字にするとなると、ちょっと考えてしまうことがある。
なんでかゆ~たら、日本語的な表現にせんならんしや。
そやし、表現をめぐらせて意訳することも多々ある。
これ、案外と頭の体操になるで(^_^)

んで、
曲はハワイ古謡の『Ua Nani `O Nu`uanu』や。
カメハメハ4世に捧げられた歌や。
この歌、初めて聴いたんは、30年近く前。
ハワイで買った『Sons of Hawai`i』のレコードに収録されてた。
なんとシンプルでキレイな歌やと思たわ。
その頃はまだハワイ語なんか全然分からんかった。
でも言葉の音の美しさにも惹かれた。


Ua nani `o Nu`uanu
I ka lau o ke ka-welu
ヌウアヌは美しい
カーベルの葉に飾られて

Ua ha-la-wai aku la-
Me ka makani nui
そこで会う時は
強い風の中

E `i`ini ana ka mana`o
E `ike ia- Kahuwailana
私の想いは
カフバイラナを見ること

`O ko`u hoa no ia
`O ka ua Ki`owao
わが友、それは
キオバオの雨

Ua pono no- ka-ua
Ho`okohu ana ia ka mana`o
ふたりは真実そのもの
心はひとつ

Ha`ina mai ka inoa
`O Kalani `Iolani
ここに名を呼ぶ
イオラニ陛下よ

・・・日本語訳:ま~さん♪


『ヌウアヌ』はオアフ島の東内陸部の地名で、昔からコオラウ山脈を横切る交通の要衝とされてきたとこや。
今はパリ・ハイウェイが走ってて、リーワード側とウィンドワード側を行き来するとき通るわな。
怪談話で有名なトンネル抜けて(^_-)-☆
古戦場としても有名やな。砲台の跡とかもまだ残ってる。
(トンネルの怪談話はここでの激戦が元になってる。)

『カーベル』は植物の名前や。
細い葉っぱの草やで。
『風にそよぐ葉』って言われてる。

『カフバイラナ』は神話に出てくる池のことや。
その池は真実の愛によってのみ姿を現すと言われててん。
今は舗装道路になってしもてる。。。(^_^;)
パリ・ハイウェイのトンネルの前(ホノルル側)あたりやて。
周りが乾いてても、そこは地面から水が染み出してるそうな。

『キオバオ』はヌウアヌの山地に降る雨の名前や。
冷た~い霧雨や。
あのあたり(ヌウアヌ)、いっつも雨降ってるもんなぁ。

歌の最後の『イオラニ陛下』はカメハメハ4世(アレクサンダー・リホリホ・イオラニ)のこと。
カメハメハ大王のお孫さんや。
29歳の若さで亡くなってん。
彼は「イギリス大好き&アメリカ大嫌い」な王さんやってん。
まだ、彼が15歳で王子さんやった頃、見識を広めるためにヨーロッパとアメリカ合衆国を旅行しやはってん。
イギリスでは彼はハワイ王国の王子としてVIPな待遇やってんけど、アメリカではあんまりええ待遇を受けへんかったらしい。
んで、こんな事件も起きてん。。。
彼の一行がアメリカで汽車に乗ったところ、
「この車両は白人専用車両だ。」
っちゅうて、降ろされたんやて。
一国の王子にもかかわらず受けたその仕打ちによって、決定的にアメリカ嫌いになったそうな。
 

テーマ : 洋楽歌詞の和訳 - ジャンル : 音楽

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