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ウェザーチェックの話

ウェザーチェック

おいらの相棒の『マーティンHD-28VS#586280』のボディの表面をよう見るとひび割れが入ってる。

「えらいこっちゃ!!!」

ではない(●^o^●)

これでええねん♪
このひび割れのことをウチらの業界では『ウェザーチェック』って言うねん。
天気予報のことではない。

このひび割れは表面の塗膜のひび割れで、本体の木材が割れてるわけやないねん。
んで、これは、ニトロセルロース・ラッカー(以下、ラッカーと略す)っちゅう塗料で仕上げてある楽器の特徴やねん。
この塗料は、楽器とか家具に昔から使われてたのん。
一度に厚い塗膜が付けられへんので、『塗り、乾燥、研磨、塗り』の工程を何回も繰り返さんなん。

最近のギターの多くは、一度に分厚い塗膜を確保できて工程が少なくて済んで、なおかつ強靭な塗膜を形成するウレタン塗料で仕上げられてる。
特に大量生産品なんかにはよう使われてる。

おいらの相棒は1996年生まれで、楽器としてはビンテージっちゅうほど古くはないんやけど、構造も仕上げも、ヴィンテージと同じ工法で製造されたん。

しかしなんで、このウェザーチェックっちゅうひび割れが入るんかゆ~と・・・
木材と塗膜の硬さと柔軟性の違いが原因なんや。
ギターを弾くことによる振動や、環境の温度・湿度によって木材は微妙に動いてる。
んで、その上に付着してる硬い塗料が、その動きに追従でけんようになって、ある時、パリンと割れる。
それが、ウェザーチェックや。
ぶつけたりして生じるひび割れ(クラック)とは種類が違う。

ちなみに、
ウレタン塗料仕上げは、ラッカー仕上げに比べて、ウェザーチェックが入ることは少ない。
それは、塗膜の厚みと微妙な弾力性によるもんや。
ウレタン塗料の利点のひとつやな。

ラッカー仕上げのギターに、このウェザーチェックが細かく入ってきたら、木材と塗膜が馴染んできた証拠や、っていう人もいる。
おいらも、このラッカーチェックを喜んで受け入れる。
しかし、見た目が悪い、って塗り替えてしまう人もいてはるそうな。
おいらは、なんてもったいないことを・・・って思うけど、まぁ、人それぞれやん。

ウェザーチェックは、丁寧に手間をかけて製造されて、そして音楽現場で大切に弾きまくられたギターの勲章やと、おいら、思てるねん(≧▽≦)

注:ウレタン塗料仕上げの楽器がアカンということではありません。
ええ音する素晴らしい現代銘器たくさんあります。



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テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

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