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愛用品の噺/売れ残り説

HD-28VS#586280 HD-28VS#586280

おいらの愛用のギターのひとつ。
マーティン社製『HD-28VS#586280』っちゅう機種。
ドレッドノート・ボディで12フレット・ジョイントっちゅうモデル。

(『ドレッドノート』とは、元々は1900年代初め頃のイギリス海軍の戦艦の名前で、その戦艦が当時、他の艦よりはるかに大きかったので、『ドレッドノート』という言葉は『めっちゃ大きい』という意味でも使われるようになった。
んで、このギターが開発された時に、今までのギターより大きなサイズやったんで『ドレッドノート・ボディ』と称されるようになったん。)


このギターは、1996年に製造された子で、おいらは10年前(2010年6月)に中古楽器ショップで入手した。
もう、10年の付き合いや。
中古品っちゅうても、店頭で見つけた時点で製造からすでに14年経過してる割には、キズも全くなく、フレットの摩滅もなかった(フレット打ち換えの痕跡もなし)。
つまり、ほぼ未使用品状態やった。
もしかしたら、製造されてから、ずっとどこかのお店の店頭に置いてあって、売れへんので新古品として、中古ショップに出されたのんかもしれへん。

実は、売れ残り説は、あながち間違いとは言えへん。
なんでかゆ~たら・・・

このモデルの特徴のひとつの12フレット・ジョイントは、ドレッドノート・ボディ・ギター開発時の原形を残してるねん。
昔のギターは、12フレット・ジョイントが主流やったわけや。
(クラシックギターは今でも12フレット・ジョイントや。)

ところが、音楽のスタイルが変わって来たことによって、今は14フレット・ジョイントが主流になってる。

HD-28V HD-28V
この写真はマーティン社さんのカタログから拝借した14フレット・ジョイントのモデル。

ネックが2フレット分長くなったわけや。
言い換えれば、ボディが2フレット分小さくなった。
その替わりに、2フレット分の高いポジションが弾きやすくなった。

12フレット・ジョイント 14フレット・ジョイント

つまり、現代音楽の需要において、おいら愛用の12フレット・ジョイント・モデルは人気がなくなった。
実際にメーカーさんの製造数も少なくなった。
それが、売れ残り説の可能性の根拠や。

たしかに、おいらの12フレット・ジョイントは、ハイポジションのスケールが弾きにくい。
でも、
音色にとって、この2フレット分のボディのサイズは偉大や。
グレートや!!!
現代のポピュラー音楽には不要かもしれへんけど、ほわぁ~っと響く音のふくよかさは、2フレット分の容積の成せるワザや。
(音響には気を付けんと、低音が響きすぎてハウリング起こすこともあるジャジャ馬やけど。)

おいらの音楽には、この子がええ(●^o^●)

もしかしたら、製造されてから14年間、じっと、おいらを待ってくれてたんかも(≧▽≦)



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テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

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