牛肉と醤油の噺

おいらの個人的嗜好やけど。
牛肉に合わせる調味料は醤油がええ。
子供の頃の家族の食卓。
父は牛肉。
子供たちは焼き魚。
不公平やとか、封建的やとか・・・そんなこと誰も考えへん。
みんな、父を尊敬してたので当たり前の食卓やと思てた。
・・・っちゅうても、
それほどお金持ちでもなかった。
牛肉っちゅうても、切り落としスライスの安いのん。
それを、母がフライパンでサっと炒めて皿に盛る。
味付けは何もしてない。
塩コショウもしてない。
「お肉やでぇ~。」
って、母が出来立てを父の前に持って来る。
そこへ、父がおもむろに醤油をチャァ~とかける。
薬味もなんにもない。
それが、我が家の肉料理やった。
父が食前の祈りをして、夕食が始まる。
美味そうに眼を細めながら肉を口に運ぶ父。
晩酌のお酒もすすむ。
しばらくすると、
お酒でゴキゲンになった父から、子供たちにも牛肉のお下がりが賜られる。
脂身の香ばしさと肉の旨味が、お馴染みの醤油の風味と共に口の中にジュワっと展開する。
肉を食べ終わった父の皿には、少しばかりの『汁』が残る。
肉汁と醤油が混ざった残り汁や。
父は晩酌のシメに、白ご飯にその残り汁をかけて食する。
ある時、子供たちの食事にも牛肉が供されたことがあった。
父と同じことをしてみた。
素炒めの牛肉に醤油のみ。
そして、残り汁は白ご飯に。
やっぱり美味かった!!!
さて、現代。
肉が大好きやった父も、ニコニコしながら食卓を配してた母も、故人となってしもた。
しかし、
おいらの昔からの馴染みで、ちょっとワガママを聞いてくれる近所の呑み屋さんでは、
おいらが牛串を注文すると、このお店の本来の提供の仕方(お店の牛肉用ポン酢と薬味)ではなくて、黙ってても、ミディアムくらいの素焼きにしてくれて、醤油と一緒に出してくれはる。
焼きたてに醤油をチャァ~とかけると、醤油の塩分に呼び出されて、肉汁がジュ~と出てくる。
芋焼酎のアテに牛肉を食らい、シメはもちろん、白ご飯を注文して、肉汁かけご飯(≧▽≦)
凝った香辛料やソースで食するのんも美味いけど・・・
こんなシンプルなんも、とっても美味い!!!
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