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ギターは変形する・・・な噺

Martin 000C-16

ギターには、弦を張ることによって張力という力がかかる。
それによって、弦を緩めた時と強く張った時で、微妙に変形する。
なので、必要な張力で弦が張られた状態で、ギターの形がベストになるように調整するのんが理想や。

弦が使用張力にまで張られた時に、ネックがストレートになるように調整する。
(場合によっては、あえてホンの少し順反りにすることもある。)
つまり、弦を完全に緩めた時に、ネックは逆反りになってるわけやな。

おいらの場合、いろんなチューニングで演奏するわけで、そのチューニングによって、それぞれ弦の張力は違う。
しかし、毎回、チューニングを変えるごとに、ネックの反りを調整するのはナンセンスや。
なので、おいらは、ギター毎に一番多用するチューニングの張力に合わせたネックのセッティングにして妥協してる。

でも、まぁ、これは能動的かつ積極的な変形(調整)であって、さして問題ではない。

問題は、自分の意に反して、ギターが変形してしまうことや。
張力の経時作用によって、必要以上に変形することがある。
また、温度・湿度という環境作用も要因になる。

そのチェックは、常々のメンテで気になるところやな。
ただ、
ネックの反りだけを診て判断してしまう話をよう見聞きする。

実は、もっと大きな変形問題が起こってる可能性もある。
張力がかかってるのんは、ネックだけやない。
ボディにもしっかりかかってるねん。

そやし、ブリッジ周辺のボディの膨らみ具合やブリッジとボディの隙間の有無もチェック対象にすべきやし。
あと、一見ネックが真っすぐのように見えても、ボディとネックのジョイント部分から変形してることがある。
いわゆる『元起き』やな。
こんな時は、ネックだけの問題ではなくて、ヒール(ネックの元部分)とボデイの接合部分にトラブルが起きてたりする。

しっかりチェックして、適切なメンテをして、ギターを長く可愛がってあげよ。

ちなみに、
おいらは、『1ヶ月以上弾かない』と判断したギターは弦を完全に緩めて楽器庫に保管してる。
かたや、常に弾いてるギター達は、弦はそれぞれのメインのチューニングにして張ったままや。

以前に、クラシックギターやヴァイオリンの奏者さんから、
「弦の振動数と張力を楽器に馴染ませるために弦は張ったままにしておく。」
っちゅう噺も聞いたことがある。
もちろん、毎日その楽器を弾く、ということが大前提で。


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テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

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