ボーイと呼ばれたダニー君
『ダニー・ボーイ(Danny Boy)』のタイトルで知られる名曲や。
原曲はアイルランド曲の『ロンドンデリー・エア(Londonderry Air)』。
このアイルランドの伝承曲に、のちになって、『ダニー・ボーイ』の歌詞が付けられた。
その『ダニー・ボーイ』は多くの歌手に歌われることになって、美しいアイリッシュ・メロディと共に、世に広く知らしめられることになる。
ちなみに、この『ロンドンデリー・エア』には、他にもいくつかの歌詞が付けられてる。
さて、
この『ダニー・ボーイ』の歌詞。
とっても、もの悲しい、胸を締め付けられるような別れの歌や。
『ボーイ』という言葉から、恋人同士の別れ、というより、親と子の別れであると考える。
そして、歌詞の最初の部分に『パイプが呼んでいる』という一節がある。
この『パイプ』とは、単なる笛ではなくて、ケルトの伝統楽器『バグパイプ』類のことかと考える。
(原文では複数形の『pipes』となってる。)
兵士の進軍や戦闘時にも演奏される楽器や。
つまり、戦争による別れなんやな。
名前のダニーの後にボーイを付けて呼んでいるのは、本当にまだ若い、親にとっては、子供のままな想いなんやろなぁ。
この歌の物語について、ある人から、こんな話を聞いたことがある。
「年老いた父親がかわいがっている末っ子が戦場に行かなければならない。
この父親はもうすでに、若い息子達を戦場で無くしている。
そして、ついに、末っ子のダニーまで行かなければならなくなった。」
そんな物語が想定されてるんやそうな。
その出典は定かではないけれど、遠からずな気がする。
この歌詞(ダニー・ボーイ)は、1913年に『ロンドンデリー・エア』のメロディに載せて発表された。
書いたのは、イギリスの作詞家のフレデリック・ウェザレイ(Frederick E. Weatherly)さん。
第1次世界大戦が始まる前年や。
彼は、これから世界中を巻き込んで繰り広げられる悲惨な事態へ向かおうとしている世相への警鐘を鳴らしたんやろか。
Danny Boy
Oh, Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen, and down the mountain side
The summer's gone, and all the roses falling
It's you, It's you must go and I must bide
But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
It's I'll be here in sunshine or in shadow
Oh, Danny boy, O Danny boy, I love you so
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