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ギター・ヒーロー やすらかに

Tony Rice

偉大なミュージシャンの訃報が届いた。
ブルーグラス・ギタリストのトニー・ライス(David Anthony Rice)さんが亡くなった。
12月25日、クリスマスの朝。
69歳。
はっきりとした死因は公表されてへんけど、自宅で朝のコーヒーを用意してる時に亡くなった、とか、痛みもなくスっと逝った、などの情報がある。

彼は、ブルーグラスというジャンルを越えて、まさに天才ギタリストとしてその名を馳せる。

おいらの一番のお気に入りアルバムは、これ。
『California Autumn(カリフォルニアの秋)』。

Tony Rice

おいらが、彼の音楽に初めて接したのんは、高校生の時や。
ブルーグラス音楽仲間が教えてくれた。
「すごいレコードやぞ、これ!!!」

『got me a martin guitar』
そのジャケットは、一見、厚紙で作ったようなシンプルなデザインやった。
今でいう『無印良品』みたいな。

Tony Rice

日本のブルーグラッサーの故渡辺三郎さんとトニーさん自身とのプロデュースでリリースされた。

おいらもさっそく手に入れて、レコードの針を落とした時に、衝撃を感じた。
「なんや、これ!!!」

演奏してはる楽曲はトラディショナル曲なんやけど、そのギター・ワークのすごいこと。
速弾き技・・・いったいどないなっとるんや?!
ドク・ワトソン(Doc Watson)さんや、クラレンス・ホワイト(Clarence White)さんとは、また違った鬼気迫る感じのフラット・ピッキング。

残念ながら、このレコード、家中探しても見つからへん。
おいら、今までレコードを売却することはなかった。
もしかしたら、誰かに気前よくプレゼントしてしもたんかもしれん。
上のジャケットの写真はインターネットから拝借した。

ともあれ、トニー・ライスさんのギターに、いっぺんに虜になったわけや。
んで、なんとかそのギター・プレイをコピーしようとしたわけや。
その当時、レコードをテープ・レコーダーやカセット・レコーダーに落とす機材なんて持ってへんかった。

ステレオのスピーカーにカセット・レコーダーの内臓マイク部分を近づけての、生音直録音(笑)
音が悪くて細かいフレーズがよう分からん。
結局、レコードを何回も何回も擦り切れるくらい聴き返したりした。
そらもう、夢中や。

友達と情報交換をする中で、こんな話も。
「トニーって、手ぇめっちゃ大きいらしいわ。1本の指先でいっぺんに2本の弦押さえるらしいわ。」
今みたいに、YouTube動画はおろか、インターネットなんて一般人にはあらへん。

Tony Rice

ある時、トニーさんが来日しはって、京都でもトニーさんのコンサートがあった。
もちろん見に行った。

ラッキーなことに、ツテがあって、楽屋に入れてもらえた。
トニーさんは、ギターの弦を交換してはった。
「本番前やのに、弦の交換をするんですか?音が狂いませんか?」
って聞いてみた。
(その当時、『ギターの弦は張り替えてすぐは、音がズレやすいので、本番直前には交換しない方が良い』と先輩から教わってた。)
トニーさんは答えてくれた。
「大丈夫やで。本番前にはいつも弦の交換するねん。(たぶんカリフォルニア弁で)」

おぉぉ~~~!!!
さすがや。
かっこええ!!!

って、思たけど、残念ながら、その頃のおいらは、そんなにしょっちゅう弦交換するほどお金がなかった(^_^;)

そして、
コンサートが始まった。
小さなホールやったんで、間近で見ることができた。
彼の手元を凝視しながら聴いた。
でも、どうやって弾いてるのかは、よう分からへんかった(≧▽≦;)

ギター・ヒーロー
トニー・ライスさん、安らかに


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テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

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