リペアの噺

ギター、いくら大切に扱ってても、現業で演奏会場に持ち歩くと、必ずキズがついてまう。
もうほとんどオーナー以外の他人が見ても分からんくらいの小さなキズから、その楽器個体の識別マークになるほどの大きく目立つキズまで。
通常演奏によるキズ(ピッキングのひっかきキズなどは、楽器の勲章みたいな側面もあるけど、そうでなくて、取り扱い不注意によるキズは、ダメージそのものなわけや。
中には、オーナーが気づかへんうちに付いてしもてるキズもある。
おいらの愛器には、その不注意によるキズがある。
目立たへんといえば目立たへんのんやけど、自分の不注意によるキズは、どうしても気になるもんやな。

スマホを落として付けてしもたキズがある。
いわゆる打痕(デント/dent)っちゅうキズや。
木材の表面が凹んでるわけや。
そのリペア方法を教えてもろたんで、試してみることにしたん。

方法は簡単や。
湿らせた布を打痕の上に置いて、その上から打痕部分を半田ゴテで加熱するだけや。
1秒くらい過熱しては、様子を見て・・・少しずつ過熱を何回も繰り返す。
いっぺんにやろうとすると、木材よりも塗膜が損傷したりして、取り返しのつかん事態になるので、時間をかけて少しずつ。
凹んでたのんが、少しずつせり上がってくる。
ただし、元通りにはならへん。
凹みが治るだけで、塗料のクラック(ひび割れ)などはそのまま残る。

写真では、よう分からんけど、実際には、凹んでた部分がかなり元に戻ってる。
そこに打痕があった跡形は残ってるけどな。
自己満足レベルのリペアではあるけど、なんか、嬉しい。
自分の手で愛器をリペアするのは、なんか、嬉しい。

それにしても、
木材の復元力はすごいな。
森で伐採されて、楽器として新たな生命を吹き込まれて生きている木材の手ごたえや。
注:試してみる人は自己責任でどうぞ。
すべてのギター、すべての打痕に同じように効果があるかどうかは分かりません。
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