ウクレレのメンテナンスの噺

コオルアのノリ坊のウクレレ『コイチタニ・コオルア・モデル』さんの弦を張り替えるのん。
ウクレレ・ビルダーのコイチタニさんが作ってくれはった銘品!!!
弦は、『ワースストリングス』のCT63を使ってる。
この弦と『コイチタニ2プカ』さんの相性は、コオルアのサウンドにぴったりや。

ところが、この弦、フロロカーボンの特性なのか(知らんけど)、フレットに接触する部分が摩耗してくると、『裂けるチーズ』みたいに繊維がバラけてくる。
そうなったら張り替えんなん。
私は、弦を張り替える時は、とりあえず一度に全部の弦を外してしまう。
弦交換の時に、楽器への張力バランスの変化によるダメージを回避するために、1本ずつ、外しては張り替え、外しては張り替え・・・ってする人もいてはる。
でも、私は、そんな程度の変化で壊れてしまう楽器なんて、実用として、よう使えへんわ(笑)
そんなもったいぶったことするより、弦を全部外して、その時に他のメンテナンスもこまめにやってしまう方がええと思う。
(個人的見解です。)

今回、フィンガーボードがずいぶん乾燥してたんで、蜜蝋を付与することにした。
コロナで仕事は少なかったとは言え、夏場の外イベントやエアコンぎゅんぎゅんの現場で、だいぶんくたびれてたようや。
ウエスで拭き込んで、しばらく乾かしておく。

蜜蝋がしみ込んで、そこそこ乾いたら、久しぶりに、フレットバーを磨いてやる。

第2フレットまで磨き上がった図。
ピッカピカやな。
一本ずつ丁寧に磨いていく。

磨き上がると、なんとも美しい!
しかも、これ、ただ見た目がよくなるだけではない。
磨くことによって、音が変わるねん。
サスティンがのびて、さらに澄んだ音になる。
・・・っちゅうても、微妙な程度なんやけど。
でも、そこ大事や。
サウンドって、微妙なもんの絡み合いと積み重ねやん。

さて、
いよいよ弦を張るわけや。

ガスコンロに点火。
弦の一方の先端を一瞬加熱して、そこにボールを作る。
ボールを作った側の端はブリッジ側に持って行く。
弦を留めた時の滑り抜けのストッパーにするわけや。
ま~さん流(^_-)-☆

ブリッジ側はこのようになる。

ヘッド側(糸巻側)はこのようになる。
私は、折り返し巻き(マーチン巻き)にしてる。
巻き数にも注意や。
たくさん巻けばええ、っちゅうもんやない。
巻き数が多すぎると、弦の伸縮代が増すので、チューニングが安定せぇへん。
もちろん、少なすぎてもあかん。

最後、愛情を込めて全身を拭き上げて、できあがり!!!


このコオルア・モデルのウクレレのボディ、トップボード(表板)とサイドボード(側板)はコアウッド材で出来てる。
んで、バックボード(裏板)は、あえてマボガニーで作ってもろた。
この組み合わせ、好きやねん。
『コイチタニ・コオルア・モデル』さん、
これからもずっとずっとよろしくねん(●^o^●)
コイチタニ・ウクレレ工房さん、
『コイチタニ・コオルア・モデル』さんは元気でええ仕事してくれてはります。
ありがとうございます!!!
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