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Lei Hali`a


今日は、『Lei Hali`a』っちゅう歌をハワイ語から日本語に翻訳してみた。
ケアリイ・ライシェルさんが歌ってるきれいなメロディーの歌や。

ラニフリは祭壇
ヌウアヌの霧の
崖の周りに築かれた(積み重ねられた)
コナの風がそっと吹く中で

<hui>
ふと・・・よみがえるレイ(大切な想い)で飾られ
やさしく漂う香り
夜のとばりに誘われて
たおやかな心の眠りで夢を見る

パライの葉は美しく
霧雨の中に生い茂り
アーヒヒのつぼみはしっとり濡れて
マイレと絡み合い、気品を放つ

コナフアヌイはその肩に担う
重くのしかかる雲を
それは堂々たる至高の姿
ヒーナノの香りに満ち溢れ

日本語訳:ま~さん♪
(原曲の歌詞は著作権の関係上掲載しておりません)


この歌を作ったんは、プアケア・ノゲルマイヤー(Puakea Nogelmeier)さんっちゅう人。
アメリカ合衆国のミネソタ州出身で、若い頃に日本に来る途中、気まぐれでハワイに寄ったのがキッカケで、ハワイに住み着いてハワイ文化に触れ、ついにはクムフラ、そしてハワイ大学のハワイ語の教授にならはった(@_@)

この人、元々はマービンって名前やったんやて。
んで、この人にプアケア(白い花)って名前をつけたんは、なんとクムフラのマイキ・アイウさん。
以前のあたしのブログ(Pua `A-hihi)にチラッと出てきた人や。

歌には地名がいくつか出てくる。
『ラニフリ』は、以前のブログ(Pua `A-hihi)にも出てきてる。
オアフ島コオラウ山脈の頂上のひとつにつけられた名前。
『ヌウアヌ』も、以前のブログ(Ua Nani `O Nu`uanu)で紹介したな(^_-)-☆
『コナフアヌイ』はコオラウ山脈の中で、一番高い頂上(960m)の名前や。

植物も出てくる。
『パライ』、『アーヒヒ』、『マイレ』、『ヒーナノ』。

あと、『コナ』は、ここでは風の呼び方やね。
それも湿気を含んだ風のこと。

またまた、何箇所か意訳したぁるし(^_-)-☆
たとえば・・・


『たおやかな心の眠りで夢を見る』
原曲の歌詞の、
『moemoea-, moe ma-lie i ka poli e-』
を直訳すると、
『夢を見る。心の中でやさしい眠り』

『pa-pa-lua』を『生い茂り』と訳してるけど、
本来の意味は
『2倍になる(する)』

最後のセンテンス『ヒーナノの香りに満ち溢れ』の原詩の、
『ua po- i ke `ala hi-nano』の『po-』は『濃厚な』っていう意味や。
んで、『ua』っていうのは過去形のマーカー(指示詞)や。
そのまま訳すと、『濃厚であった』っちゅうふうになるわな。
ほな、『今は濃厚ではない』のんかい???
ハワイ語を翻訳するとき、ここんとこ注意やで(^_^)/
日本語文法用語の『過去形』に惑わされたらアカン。
この場合、ハワイ語では、
『過去の結果が今も続いてる(今、こうなってるのは過去の結果である)』場合も『ua』を使うで♪
っちゅうことで、昔からずっと『ヒーナノの香りが濃厚』なんやて。

さすがにハワイ語の教授の作、難しくも美しい言葉で綴られた歌詞や、と思た。
ええ歌やなぁ。。。

関連ブログ
http://slackintime.blog23.fc2.com/blog-entry-532.html
http://slackintime.blog23.fc2.com/blog-entry-434.html

☆ハワイ語アルファベット表記について
機種依存フォントによる文字化け・文字消え等を避けるため、
このブログでは、オキナは『`』で、カハコーは本来添付されるべき母音の後に『-』をつけて、それぞれ表現してます。

テーマ : 歌詞 - ジャンル : 音楽

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