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ウナギ伝説

ウナギ蒲焼&ウザク

ひろ~い太平洋には無数の島があって、多くの人が住み、いろいろな島嶼文化がある。
その文化の中にはおもしろい伝説や神話がたくさん。
それらの島嶼の南方系のものを言語文化による分類で『オーストロネシア語族(文化)』と称する。
『オーストロ(南)』と『ネシア(島)』という言葉からなる呼称や。

その『オーストロネシア』は、さらに『メラネシア』、『ミクロネシア』、『ポリネシア』に分けられる。
ハワイは『ポリネシア』に所属する。

さて、
前置きが長くなったけど、本題や。

メラネシアやミクロネシア(一部を除く)に伝えられる神話や伝説にはヘビがよう出てくる。
古代においては虹とヘビが同一視されてたりする。
また、
「昔々、ヘビの脱皮と同じように人間は脱皮することによって若返ることができた。」
・・・なんちゅう話もある。

ところが、ポリネシアとミクロネシアの一部にはヘビ伝説はない。
そのかわり、ウナギ(あるいはウミヘビやウツボ)が登場する。
たとえば・・・
ウナギの王子と結婚さされそうになった女性を英雄マーウイが助ける話や、ウナギに恋をされ命を救われる女の子のちょっとエロチックで切ない話など、他にもおもろい話がたくさんある。

なんで?

その答えは・・・
ポリネシアとミクロネシアの一部にはヘビがおらんかったしや。
んで、ヘビのかわりにウナギが神話・伝説に登場したわけや。

それから、
前述の『脱皮=若返り』のモチーフについてはポリネシアではヘビに替わりカニが登場する。

ある文化が他文化と接した時や、新しい展開に触れた時には、未知のものをそのまま受け入れずに、身近なもので代用することが起こる。
日本語が英語と接した時に、たとえば、今まで日本語になかった発音『th音』をなじみのある『サ行音』に代用して表現したりしてるもんな。
『thank you』→『サンキュー』みたいに。

おもろいなぁ(●^o^●)

テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

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