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マンドリンさん

Tamashiro Market with MARTY

先日の『Naniwa Slack-Key Jamboree』で、
東京から来てくれはったギャビー・パヒヌイ・トリビュート・バンドの『Tamashiro Market』のステージに、フラット・マンドリン奏者として参加させてもろた。
このバンドには正規メンバーのマンドリン奏者さんがいてはるんやけど、今回残念ながら都合で関西に来れへんかってん。
でも、
「あたしがトラで入ってもこのバンドのウリであるあの素晴らしいドライブ感が出せるやろか?」
・・・って、ちょっと心配した。
ところが、
あたしのその思いを見透かすかのように、メンバーさんの一人が、
「ま~さん♪のスタイルでやってよ(^_-)-☆」
って、ゆ~てくれはった。
ミュージシャン同士・・・分かるんやな(^_^)
ありがたいお言葉に、ホッとした♪

はい♪
あたしのスタイルでやらせていただきました♪
・・・っちゅうか、
『Tamashiro Market』のドライブ感にガンガン引っ張られた、っていうのがホンマやな。
なんとも、すごいバンドや(@_@)

さて、
ハワイアン・ファンの方の中には、あの時、あたしが弾いてた楽器・・・
「あれ、なんや?」
「新種のウクレレか???」
って思た方もおられたと思う。
実際、あとで何人かの方からそんな質問を受けたし。

あらためまして(^_^)/
『フラット・マンドリン』
っちゅう楽器でございます。

マンドリンっちゅうと、胴体の背中がまぁるく膨らんだイタリア式のんをイメージする人も多いやろな。
でも、あたしが弾いてたんは、背中が平べったいアメリカで発達したタイプのんや。
イタリア式のんと区別して、その形状どおり『フラット・マンドリン』って呼ばれる。

さぁ、
ここから先は、あたしの楽器自慢や♪♪♪
ヒマな人は読んでおくれやす(-。-)y-゜゜゜

Style A

このマンドリンさん、
ギブソンっちゅうアメリカの老舗メーカーの製品で、
『Style A』
っちゅうモデルや。
製造年代は、1925年・・・85年前や。
以前に、デビッド・グリスマンさんにこの楽器を見せたら、そうゆ~てはった(^_^)/
(デビッド・グリスマン:アメリカのフラット・マンドリンの第一人者)
彼は、このマンドリンさんを弾いて、
「これ!ええ楽器やぞぉ~~~(@_@)/」
って、ゆ~てくれはった。もちろん英語で。
いやほんまに、メチャええ音してるねん( ̄^ ̄)/

sneak-head

それから、もうひとつ・・・
ペグ・ヘッドの形!
スネーク・ヘッドって呼ばれるタイプや。
『Style A』の中でも、このタイプのは1923年~1928年の5年間だけ製造されたレアもん。
ヘッドのロゴも、今の『Gibson』でなくて、筆記体で『The Gibson』って記されてる。
ん~でまた、この『The』がついてるとこが、たまりまへんねん(T_T)/

hard-shell case

あとね・・・
ケース!
これ、貴重なオリジナル・ケース。
85年間、このマンドリンさんを守り続けてきた年季の入ったケースや。
さすがにボロボロで、部材の合わせ目が割れてたりする(^_^;)
ハンドルだけは、ちぎれてしもたんで、できるだけ形状の似たのんを苦労して探してきて取り替えた。

ステージ・ユースのために、ピック・アップがゴツっと取り付けてある。
マッキンタイヤっちゅうメーカーのマンドリン用ピック・アップで、マンドリンの音の特性に合わせてチューンしてあるやつ。
たしかに、音はええ。
でも・・・見た目が。。。(^_^;)
はずそかな。。。
ビンテージ楽器には似合わんな、やっぱり。。。

ビンテージ・・・っちゅうたら、
もっと古い楽器もうちにいてはるわ、そういえば。
以前に紹介してるな。
http://slackintime.blog23.fc2.com/blog-entry-302.html

楽器・・・大好き(●^o^●)

テーマ : 楽器 - ジャンル : 音楽

コメント

No title

ま~さん♪のマンドリン・ソロ、痛快だった!!
弾き終わった瞬間、バチッて目が合って、ニカッ・・・て(^^
こんなんが最高の瞬間だよね!
TAMASHIROにマンドリンだけじゃなく、バンジョー、ハープ、ダルシマー、ノコギリ・・・なんでも混ぜてみたくなってきた~!
・・・あ、自分のバンドじゃなかった・・・(ToT
ピックアップのルックス、私は好きだけどな~。
なにしろオーラを感じる楽器でした♪

No title

マンドリンいいですよね!
私も高校生の頃、友達のフラットマンドリン借りて
バンドで弾いていました。
あの頃は日本のフォークソングでしたけど。

 

MAKAちゃん
そうそう♪
ステージ横で見てくれてたMAKAちゃんと、
バチっと目がお~て(^_-)-☆
「どや(^_^)/」
「ええど(^_^)/」
たまらんねぇ~~~♪

MAKAちゃんもバンドつくれば?
いろんな楽器使って。
MAKALANI MARKET
・・・って、
名前パクってるやん(^_^;)

 

chopperさん
ウクレレと同じく、F.マンドリンも小柄で手軽な楽器なもので、
あたしがハワイ音楽界に入るまでは、家の中の手の届くところに、いつもF.マンドリンが転がってました。
家・・・せま。。。(笑)
もちろん、このギブソン様は転がしてはいませんよ。

No title

 マーさんのフラマン聴きたかったデス。ワタシハ結局カーターファミリーの時代から抜け出せないのか知らんと思っています。マンドリンもクルマ内楽器として、いっしょにあちこち旅しましたが、この楽器は小指が長くないと、どうにもなりませんでした。20-30年代のアメリカ音楽同時多発時代、あの楽器がドウだコウだとジャンルわけなんぞしてなかったんじゃないでしょうか。ウクレレのアメリカンチューニングなんて、どうかんがえても、
オールドタイミーむきですわ。
 先日のエルダリーもメールで、ギブソンのAいろいろありました。ちょっとお高いウクレレのお値段で、A-4が帰るのですから、今はよい時代です。
 もっとも隠居爺には目の毒にしか過ぎません。

 

カラさん
あたしもそう思います(^_^)/
ハワイにおいても、フラマン、バンジョー、フィドル・・・って楽器を駆使してハワイ音楽を演奏してるバンドもありますし♪
だいたい、ハワイの人達はメキシコからやってきたギターを使って、かならずしもメキシコ音楽を演奏してませんし、バンジョーやバイオリンも自分達の音楽に盛り込んだりしてます。
100年くらい前のハワイ旅行者の残した紀行には、
「夜になるとあちこちの町角に人々が集まって、フィードロ(バイオリン)の伴奏にて合唱を楽しんでいる。」
と記されているのもあります。
(もしかしたら、バイオリンとウクレレを見間違えたのかもしれませんがw)
またその頃の録音には、今で言う『フラ・カヒコ(古典フラ)』の伴奏にバンプの部分だけスチール・ギターが使われてたりするのもあります。
(ちなみに『フラ・カヒコ』という呼び名は現代用語で、昔からの呼び方ではありません。)
『フラ・カヒコ』は弦楽器を使わずに古楽器のみで伴奏する・・・っていう定義も後からくっつけられたものなんでしょう。
現代からすれば、ゴチャマゼ時代ですね、1900年代初期は(^_^)/
ウクレレも、ハワイ音楽の楽器という範疇を越えて、当時アメリカ大陸の方でも独自のスタイルで広まっていったのだと言って過言でないと思います。
チューニングも、奏法も。
特に曲芸弾き的なものや超絶テクニック的なものが当時のアメリカでは注目されたこともありますよね♪
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