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謎の歌・・・Sanoe

この歌は、ハワイ王国最後の元首、リリウオカラニ女王が作った歌として有名や。
ただし、『アロハ・オエ』と同様、彼女が女王になる前に作られたものやけどな。

よけいなことかもしれんけど・・・
『アロハ・オエ』のメロディは彼女自身の作曲ではなくて、
すでにあったふたつの歌をくっつけたもんやて。


さて、
この『Sanoe/サノエ』っちゅう歌、
メロディは西洋風ながら、とてもキレイや。
んで、
その歌詞(^_^)/
おもしろい♪
前半は官能的で、後半は皮肉っぽく。

翻訳しながら、その情景を思い浮かべ楽しんだぞ(笑)

Sanoe

`Auhea `oe e Sanoe
Ho`opulu liko ka lehua
Eia ho`i au
Ke kali nei i ko- leo

どこにいるの、サノエよ
夜露にぬれたレフアの蕾よ
わたしはまたここへやってきたよ
そして今、君(の声)を待っている

`O ka pane wale mai no-
`Olu wau mehe wai `ala
Honehone me he ipo ala
Paila i ka nui kino

(私への)その答えこそ
香料がごとく私に精気をもたらし
愛する人がそこにいることで私は安らぎ
体中が沸き返る

E kala neia kino
I piliwi ai i laila
Pehea e hiki ai
E ko- ai o ka mana`o

この体を解き放ちたい
そこでずっと信じていた
いかにすればできるのだろう
私の想いの成就は

Ke hea mai nei water lily
Ke ao mai `oe ia- ka-ua
Eia a`e no- `o pelo
Manu `a-ha`i `olelo

ほら、スイレンの花が声をかけてるよ
ふたりに注意をしているのだよ
すぐそこにいるご機嫌取りなやつ
うわさを広げまわるやつ(直訳:話を運び出す鳥)

Lohe aku nei na- kuhina nui
A he `ahahui ko- Loma
Ke `oni a`e la- i luna
E like me Likelike

閣僚たちの耳に入るよ
ローマの元老院の・・・
今をして高きところの人
リケリケ王女のように

日本語訳:ま~さん♪


サノエさんというのは、恋人のこと。
ただし、人に知られたらあかん恋人なんやな。
歌詞からも、そして、その『Sanoe/サノエ』っちゅうネーミングからも伺えることや。

『sanoe』とは『ka noe/霧』のことや。
ハワイ語の発音には『s』音はない、とされながらも、実際には歌の中に出てくることがある。
まぁ、そのことについては、また別の機会にしよ。

『霧』・・・はっきりとしないもの。
つまり、この恋人が誰であるかは、
はっきりと表明できん、あるいは、したらあかん、っちゅうことなんやろな。

1番の歌詞では、
「ふたりの密会の場所に約束どおり今夜もまた逢いにやってきたよ。」
っていうシーンをイメージしてみ。
『eia ho`i au』は、単に『私はここにいる』って翻訳してる人もいるみたいやけど、
あたしは、『ho`i』に注目して、その言葉の強さと包含される『return』の意味を込めてみた。

2番は、
恋人が密会場所に現れるのを熱い気持ちで待ってはるんやな。
んで、2行目と3行目のラインで韻を踏んでるし。
『mehe・・・`ala』と『me he ・・・ala』のとこや。
この『`ala』と『ala』は見かけ似てる単語やけど、全然違う言葉や。発音も違う。
『`ala/香り』は他の歌にもよう出てくるわな。
『ala』は『道』っちゅう意味で、よう見かける言葉なんやけど、ここで注意!!!
ここでは『道』って訳したらあかん。『ipo ala/道の恋人』って、変やん。。。
そこで、この『ala』は『la(またはla-)/そこ(there)』として訳してみると、うまいこといく。
つまり、言葉の調子を整えるために(韻も含む)、『la』でなく『ala』にしてあるんちゃうかな。
ハワイの歌の歌詞では、こういう変換はようあるこっちゃ。
ん~で、最後のラインの『paila』は、あたしは英語の『boil』から転訛した言葉として翻訳した。
でも、どちらかといえばよく使われる『paila/積み上げる』っていう方の意味もありかな、って思う。
こっちも英語の『pile』から転訛した用法や。
恋人を待ってる間に、想いがどんどん積みあがっていく・・・てな感じやろか(^_^)

3番の翻訳は・・・
実は、前半部分、ちょっと自信がないねん、正直ゆ~て(^_^;)
難解な部分や。
まず基本どおり文法的翻訳をしてみたら、なんのこっちゃら分からん日本語になるし、
意訳・・・っちゅうても、なんともうまい日本語が見つからへん。。。
でも、だいたいこんな感じかいな。。。
「できることなら、自由の身になって人目をはばからずに会いたい。」
・・・みたいな。。。
あたしの翻訳力不足や・・・すんまへんm(_ _)m

4番の歌詞は、
もう、そのまま♪
「自分のまわりのおしゃべりなやつに気ぃつけんと、あちこち言いふらしよるでぇ(;一_一)」
『eia/ここに』、『a`e/近くに』、『no-/とても』・・・って、
この秘密の恋への慎重さが伺えるとこやな。
『pelo/ご機嫌をとる、ほめる』には、『うそをつく』っちゅう意味もある。
「近づいてきながら、あることないこと言いふらすやつら」てなイメージかいな(^_^)
『manu/鳥』は『おしゃべり』とか『うわさ好き』っちゅう意味もある。
名曲『Hi`ilawe』の歌詞の中でも、そんなふうに使われてるのは有名や(^_-)-☆

さて、問題の5番・・・
『kuhina/閣僚、大臣』っちゅうのんは分かる。
ハワイ王国の宮廷での恋話っちゅうことで。
でも、なんでローマやねん?
たぶん、宮廷のワイワイガヤガヤしてる連中たちのことを皮肉って、
彼らのことをローマのことに当てはめたのかな、って。。。
これ、あたしの考え(^_^;)
とにかく、秘密の恋やから、はっきりと『だれ』って分かったらあかんねんから。
ぼやかして、皮肉って(笑)
ちなみに、『`ahahui/組織』を『元老院』と翻訳したのは、あたしの勝手な想像やし。
翻訳センス・・・ともいう・・・か?(;一_一)イワヘンイワヘン
そして、さらに問題なのが、後半部分。
なんで、リケリケ王女が出てくるねん???
彼女は、この歌の作者とされるリリウオカラニの妹君のミリアム・リケリケ王女のことや。
んで、高いところに、って???
この歌が作られたのんは、1870年代とされてる。
そのころのリケリケさんといえば・・・
1870年にスコットランド系商人のアーキボールド・クレゴーンさんと結婚してはる。
1875年に、娘ヴィクトリア・カイウラニちゃんが生まれる。
それらのことをゆ~てるんかなぁ。。。
1874年に兄上のカヴィカ・カラーカウアさんが国王になった時に、彼女もプリンセスの地位を得ることになるんやけど、それやったらリリウオカラニさんも同じ立場やしなぁ。。。
リケリケさんが亡くなったのは1887年やから、
「天国へ行った。」
と解釈するには、年代的につじつまが合わんし。。。
それとも、この部分だけ、あとで付け加えられたか?
分からん・・・勉強不足や(^_^;)スマン

そもそも、
このサノエっちゅうのんはだれやねん?
それには、いくつかの説があるみたいや。
リリウオカラニさんのチャンターをしていたカペカさんのこと、っちゅう説が有名や。
この歌の作詞者として扱われる場合もある。
また、リケリケさんや、っちゅう話も聞いたことはあるけど・・・
それはどうかなぁ。。。?
秘密の恋やのに、最後に名前出してネタばらしか?
それはあかんやろ(^_^;)

まぁ、人の恋路に、そこまで首つっこまんでもええわな(^_-)-☆

☆ハワイ語アルファベット表記について
オキナは『`』で、カハコーは本来添付されるべき母音の後に『-』をつけて、それぞれ表現しております。

テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

コメント

No title

長っ!!(¬¬メ)

No title

コメント、みじか!!(@_@;)
ノリ坊ちゃん
力尽きて最後まで読んでへんやろ(;一_一)

コメントでツッコミ!(笑)

 

HULALIどん
ライブさながらの臨場感(^_^)/

諸説ある中の1つ

私の乏しいHawai'i語の知識として
saonoeはtanoeに変化し今のkanoeになったんじゃないかなっと思ってるんですけど。

もう一つAloha O'eですが、

下記のトピックを以前友達が教えてくれました。
http://www.nalu-music.com/ukulele-tablature/aloha-oe-with-ukulele-accompaniment/

同様の内容がアタックチャンスの児玉清氏のエッセイにも書かれていました。 引用したんじゃないかと思うくらい同じ。

で“Jetzt geh’n wir gleich nach Nussdorf ’raus” 日本語で「今すぐヌッスドルフへ行こう」 をオーストリア領事館に音源があるか、楽譜があるか問い合わせてみました。 が無回答でした。

ビアホール仲間でドイツ語の歌を歌う会に入っている人にも聞いてみたが歌自体知らないとのこと。

でAloha O'eのサビの前のAメロ(Bメロ)の部分を3拍子で歌うとなんとすっごくドイツ、オーストリア民謡に聞こえてくるんです。 僕だけかな?


諸説おもしろい♪

ALOHA
RONさん
わたしは、少なくともハワイ語においては、『k』音は『s』音からの転訛であるとは考えません。
しいて言うなら、ポリネシア祖語からの分化でしょう。
ポリネシア語族という範疇では『k』『t』『s』『`(オキナ)』が島嶼地域によってスライドして発音されているのは事実です。
ただ、あたし思うに・・・
ハワイ語の歌の中でこんな風に『s』音が使われているのは、言語の変化というほどのものでなくて、アーティスティックな表現のひとつであろうと。

それから発声の調音点の移動、調音法の変化という音声学的見地を加味するとおもしろいものが見えてきます(^_-)-☆
このあたりを、このコメント欄でコンパクトに書き綴るには、あたしの文才では無理と判断しますので、そのうちまた、酒でも飲みながらダラダラと語るとしましょう(^_^)
ポリネシア語の親ファミリーであるオーストロネシア語族の、東南アジアから太平洋地域への伝播、変遷、バリエーション等、語りつくせないくらいです♪

『Aloha `Oe』については、いずれこのブログで紹介しよう、と思てたんですが(^_^;)
当時のハワイでは、著作権という観念はそれほどはなく、外国からの文化取り入れと共にメロディの引用もさかんになされていたんでしょう(^_-)-☆
ハワイ王国の国旗も、国旗というものの意味をよく知らずに、
「うちも国の旗っちゅうもん作らんとなぁ。。。」
「そういえば、英国のん、ええなぁ♪」
みたいなノリで、懇意にしていた英国の国旗をマネてデザインしたんやそうです。

えらいすんません。

Aloha O’eについてはでしゃばってしましました。

でしゃばりついでに、

Slack Key Guitarを始めて以来、ライブ、イベントを見に行って、何でこんなに日本人はHULAがすきなの? それよりも何でHawai'iが好きな人が多いんだろうと思って、 日本人の血の中にはポリネシアンの血が流れている、DNAが受け継がれているんやでと考え、大陸から来た弥生人に征服されたとうか弥生人と混血が進んだ縄文人は海から来たひとなんやでとネットで調べていると、こんなサイトにたどり着きました。 ご存知かも知れませんが。。。。

http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/

ちょっと無理から見たいなところがあって眉唾ものですが、こんなこと考えている人がいるんやと

いえいえ、ありがとうございます(^_^)/

RONさん
このサイト、なかなかおもろいですな。
実際、日本語の起源については、未だ謎なところがありますが、ポリネシア語と日本語を直結させた話、興味深いです♪
あたしは、ポリネシア語から、さらにオーストロネシア語までさかのぼった検証もしてみたいところですが(^_^)
おおきにm(_ _)m
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